“江戸長屋”を再現した木造ホテル開業、東京スカイツリー近くの病院跡地で三井ホームが施工
東武不動産と三井ホームとの初の共同事業で、東京都墨田区押上一丁目に江戸の長屋をイメージした木造2階建て宿泊施設「T-home 景(KEI)」が2026年2月11日に開業した。客室数は29室で、宿泊定員約200人で東京スカイツリータウンに近く、室内も日本の伝統的要素を取り入れた和モダンな空間とし、外国人観光客の宿泊需要を取り込む狙い。
東武グループの東武不動産が計画していた東京都墨田区押上一丁目の木造宿泊施設「T-home 景(KEI)」が2026年2月11日にオープンした。
T-home 景(KEI)は、アパートメントホテル型の宿泊事業「T-home」シリーズの新施設で、宿泊施設と店舗3区画から成る「江戸の長屋」をイメージした全6棟(管理棟含む)の分棟形式で建設した。プロジェクト自体は、東京スカイツリータウンの来訪者を近隣地域にも誘導し、街の賑わい作りを目指す「ことまちプロジェクト」の一環で、東武不動産と三井ホーム初の共同事業でもあり、三井ホームは施工を手掛けた。
構造に三井ホームの「2×4工法耐火構造」を採用
所在地は、敷地面積約1761.43平方メートルの病院跡地。「押上(スカイツリー前)」駅や「とうきょうスカイツリー」駅から徒歩5分圏内の好立地で、その利便性を生かし、店舗やオープンスペースも併設してエリア全体の回遊性向上を図る。
建物構造には、三井ホームの「2×4工法耐火構造」を用いた。東京スカイツリータウン至近の防火地域にあたり、厳しい耐火規制がある都心部の防火地域ながら、木造建築の温もりを生かした。高強度かつ高断熱の屋根パネルや遮音床などを組み合わせ、RC造に匹敵する遮音性能と居住性を確保した。設計はアトリエ9建築研究所が担当した。
客室は4〜10人規模のグループや多世代利用を想定し、「T-home」シリーズとして最大規模の29室。内装は和モダンをコンセプトに、畳の小上がりや無垢材の質感を取り入れながら、キッチンや洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなどの各種家電、食器類などを完備する。短期滞在にとどまらず、長期滞在でも日本文化を体感できる居住性を重視して設計した。
T-home 景(KEI)の追加で、2018年から展開しているT-homeシリーズは合計7棟42室となった。東武不動産は今回の物件をシリーズのフラグシップに位置付け、ことまちプロジェクトの中核拠点とする方針だ。
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