ニュース
木造住宅向けの新ツーバイフォー工法「MOCX WALL工法」開発、耐力壁2割削減:新工法
三井ホームは、木造住宅向けの新たなツーバイフォー工法「MOCX WALL工法」の販売を開始した。木造マンション「MOCXION」向けに開発した壁倍率30倍相当の高強度耐震壁技術を戸建て住宅向けに最適化し、標準プランで約2割の耐力壁を削減可能にした。
三井ホームは2024年10月から、木造住宅向けの新たなツーバイフォー工法「MOCX WALL(モクスウォール)工法」の販売を開始した。木造マンション「MOCXION(モクシオン)」向けに開発した壁倍率30倍相当の高強度耐震壁技術を戸建て住宅向けに最適化し、建物の強度をそのままに壁量を減らすことを可能にした。
MOCX WALL工法は、スクリュー加工を施した専用の「NXくぎ」を使用した高強度耐力壁により、プランの自由度を高めた。従来のツーバイフォー工法の特徴であるモノコック構造(枠組材と面材が一体化した構造)による耐震性に加え、1時間準耐火性能を満たす「BS (ブロックアンドシームレス)ウォール」外壁やファイヤーストップ材の採用で高い耐火性を有している。断熱等級6は対応で、内外ダブル断熱「MOCX THERMO(モクスサーモ)」により断熱等級7仕様にも対応する。
高強度耐力壁により、開放的で自由なプランを実現
MOCX WALL工法では、強化した壁により、標準プランで約2割の耐力壁を削減可能。部屋内のさがり壁や段差のないフラットな天井やバルコニーを実現する他、独立支持柱による開放的で自由なデザインが提案できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- プロジェクト:三井ホームが新宿区で都市型木造マンションを開発、独自の小型クレーンで工期を短縮
三井ホームは、東京都新宿区須賀町で、都市型木造マンション「MOCXION 四谷信濃町」の開発を進めている。 - 製品動向:三井ホームがテレワークしやすい戸建て住宅の新タイプを発売、ラナイやガレージを設置
三井ホームは、環境意識の高まりや多様化する暮らしのニーズに対応する戸建て住宅のタイプ「IZM」を2022年4月27日に販売開始した。IZMの販売エリアは沖縄を除く全国で、年間売上目標は200棟。 - プロジェクト:木造中層新築賃貸マンションが稲城市で竣工、完成後1カ月以内にほぼ満床のワケとは?
三井ホームは、東京都稲城市百村で、「稲城プロジェクト」として開発を進めていた新築木造賃貸マンション「MOCXION INAGI」が2021年11月に完成したことを発表した。MOCXION INAGIに設置された各部屋の賃貸価格は、東京都調布市の賃貸マンション価格と同水準に設定されており、東京都稲城市の賃貸マンション価格より約30%高いが、遮音性やデザイン性、高級感を評価され、2021年12月8日時点で、全住戸の9割で入居の申し込みを受けている。 - プロジェクト:住宅性能評価3項目で最高ランクを取得した木造中層賃貸マンションが稲城市で上棟
三井ホームが、東京都稲城市で開発を進める木造中層賃貸マンション「(仮称)稲城プロジェクト」が2021年5月に上棟した。稲城プロジェクトは、劣化対策等級で「3」を、断熱等性能等級で「4」を、一次エネルギー消費量等級で「5」を設計段階で取得している。 - プロジェクト:墨田区で家ナカ時間を楽しめる賃貸マンションが竣工、ターゲットは働く女性
三井不動産レジデンシャルとマッシュホールディングスは、住宅事業でのコラボレーション第1弾として開発を進めた賃貸マンション「パークアクシス吾妻橋」が竣工したことを公表し、2021年1月8日に入居の募集を開始した。 - 電子ブックレット(BUILT):稲城市のZEH木造マンションの現場見学会まとめ
ウェブサイトに掲載した記事を印刷しても読みやすいPDF形式の「電子ブックレット」にまとめました。無料のBUILT読者会員に登録することで、ダウンロードすることができます。今回のブックレットは、三井ホームが東京都稲城市百村で建設した「ZEH-M Oriented」の木造マンション「MOCXION INAGI」の建築中と竣工後に開かれた現場見学会のまとめです。