維持管理でもBIM活用が本格化 JFMA「BIM・FM研究部会」の足跡を辿る:ファシリティマネジメント フォーラム 2025(1/2 ページ)
設計をはじめ、建設プロセスの各段階でBIMモデルの利用が本格化している。シミュレーションや図面作成、打ち合わせなど、さまざまな場面で活用が進み、2026年4月からはさらなる普及に向け、BIM図面審査も始まろうとしている。こうした動きは建物の運用や維持管理の領域でも盛んになっており、日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)の「BIM・FM研究部会」が率先して定着へ向けた普及活動に取り組んできた。
BIMを活用し、設計・施工・維持管理と建設生産プロセスの各段階で、生産性向上を図る動きが活発化している。BIMデータに各プロセスの属性情報を集約化することで、設計シミュレーションや施工図出力など多様な場面で役立てている。
こうした中でファシリティマネジメント(FM)の分野で普及に取り組んでいたのがJFMA(日本ファシリティマネジメント協会)だ。2025年2月に開催した「第19回 日本ファシリティマネジメント大会(ファシリティマネジメントフォーラム 2025)」」では、「BIM・FM研究部会」に属する大成建設の猪里孝司氏が登壇。研究部会のこれまでの取り組みや建物のライフサイクルを支えるBIM×FMの在り方語った。
BIM普及に取り組んできたJFMAのBIM・FM研究部会の足跡
JFMAは2012年9月に、BIM・FM研究部会を発足し、FM分野でのBIM普及に向けた活動をスタートさせた。BIMとFMの高度化をミッションとして掲げ、JFMA版の「BIM・FMガイドライン」の策定と、新たなFM分野でのビジネスモデル構築をゴールに据える。
会員は設計者や施工者、BIMのサービスを提供する人々と、FMに関係する事業者やビル所有者などで、発足時のメンバーは14人だったが、現在は78人が登録するまでとなった。
研究部会としての初めての成果は、2015年4月に発行した「ファシリティマネージャーのためのBIM活用ガイドブック」。当時の状況を猪里氏は、「まだBIMがFM分野では広がっていなかった。まずは知ってもらうことを前提にガイドブックの作成から着手した」と振り返った。
ガイドブックから4年後の2019年には、「ファシリティマネジメントのためのBIMガイドライン」を刊行。BIMを取り巻く状況や関係者の役割、ファシリティマネジメントのためのBIM実行計画書や必要なBIMモデルの在り方などを盛り込んだ。
2022年7月には、FM分野のケーススタディーとなる「BIM活用事例集」をまとめ、先進的な10事例を掲載し、BIM×FMの進め方や導入効果を示し、これから取り組む人の指針とした。
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