西松建設が社内依頼管理をリマインダーサービスで一元化、対応率90%超:導入事例
西松建設は、eラーニングや社内調査などの社内依頼を一元管理できる日立ソリューションズの「グループタスク リマインダーサービス」を導入した。コーポレート部門のリマインド業務の負担や従業員の対応漏れを防止し、コンプライアンス順守やガバナンスの強化につなげる。
日立ソリューションズは2026年1月29日、西松建設に「グループタスク リマインダーサービス」を導入したと発表した。
eラーニングや社内調査などの社内依頼について、期限に応じて色分けした付箋をイントラサイト上に表示し、完了までフォローする。2025年度上期には、従業員約2900人を対象とした社内依頼で対応率90%超を達成した。
従来のコーポレート部門からの社内依頼は、メールやイントラサイトなどに分散されていた。依頼数の増加に伴い、未対応者に対する個別リマインドなどの業務負荷が高まっていた。また、建設業の業務特性上、部門管理者が現場に出る機会が多く、リマインドが滞っていた。そこで、社内依頼を一元管理し、対応状況をタイムリーに把握できる仕組みとして、グループタスク リマインダーサービスを導入した。
導入に当たっては、自社環境や社内データを使用したPoC(概念実証)を実施。利用を全社に定着させる方法について、日立ソリューションズと検討を重ねた後、本番環境へ移行した。
複数チャネルに分散していた社内依頼をリマインダーサービスに集約したことで、依頼発信者は、部門別の対応率や未対応者数、フォロー状況をタイムリーに把握。ワンクリックでフォロー可能とした。
部門管理者が現場に出ている場合でも、現場対応と並行してスピーディーなフォローを実現。また、優先順位を一目で把握できるよう、社内依頼を期限順に視覚的に整理した。コンプライアンスに関する教育など重要な社内依頼の確実な実施につながり、コンプライアンス順守やガバナンス強化に寄与する。
西松建設は今後、本社から全従業員への社内依頼だけでなく、支社や現場、部門横断といった特定の組織を対象とした依頼にも活用範囲を広げる計画だ。
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