ニュース
建設業法違反通報窓口「駆け込みホットライン」の機能を拡充 情報収集フォームなど新設:産業動向
国土交通省は、建設業法違反の疑いがある取引の情報を広く受け付けるため、「駆け込みホットライン」の通報機能を拡充した。
国土交通省は2025年12月15日、建設業法違反通報窓口「駆け込みホットライン」の機能を拡充したと発表した。新たに「情報収集フォーム」や「建設業相談窓口ナビ」を設け、時間や場所を問わず、スマートフォンなどから簡単に情報提供や通報/相談先の確認が可能になった。
駆け込みホットラインは、電話やメールで受け付けた建設業法違反に関する情報について、匿名性に留意した上で、建設Gメン調査などの端緒情報、許可行政庁への情報提供として利用している。今回、改正建設業法の全面施行に伴い、新たなルール含めて、違反の可能性がある取引の情報を広く受け付ける体制を整えた。
新たに開設した情報収集フォームは、違反の疑いのある事業者の本店所在地や事業者名、該当する違反内容などを項目に沿って入力することで通報できる。匿名での情報提供も可能だ。
建設業相談窓口ナビでは、利用者の立場や相談内容、希望する対応内容などの簡単な質問に答えることで、通報/相談先を確認できる。
また、電話対応には、プッシュダイヤルによる自動応答サービスを2026年3月まで段階的に試行導入し、通報者をより適切な相談窓口へ案内する。
さらに、建設業法の違反事例や許可要件、建設業法違反に関する情報などを集約した「建設業法令順守ポータルサイト」を新たに公開した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
産業動向:竹中工務店と東京建物が大臣賞受賞、国交省第6回「グリーンインフラ大賞」
国土交通省の第6回「グリーンインフラ大賞」国土交通大臣賞に、竹中工務店が千葉県印西市で取り組む「調の森SHI-RA-BEにおけるグリーンインフラの長期実証」と、東京建物が東京都千代田区で実施する「大手町タワー(大手町の森)『都市における自然環境の再生』を目指し続けた12年の歩みと今後の展望」の2件が選定された。
AI:建設AIエージェントの提供開始、初弾はナレッジ検索 日立ソリューションズが北野建設と協創
日立ソリューションズは、北野建設との協創を基に開発したAIエージェントの提供を開始した。第一弾はナレッジ検索で、国交省や自治体の公開資料、社内に蓄積された技術資料、業務ノウハウなどを生成AIに取り込み、技術者が必要な情報へチャット形式で即座にアクセスできる環境を構築する。
BIM/CIM:BIM/CIM人材は5年後に不足拡大 ヒューマンリソシアがインドネシアで独自育成
ヒューマンリソシアは、2027年度末までに建設エンジニア派遣1000人の体制を目指し、インドネシアで日本国内で活躍するBIM/CIM人材の育成と採用に注力している。その一環で、ジャカルタで開催した「日本就職フェア」に出展し、AIやクラウドなどのIT人材を含め、計20人の採用を見込む。
GIS:国交省「不動産情報ライブラリ」で新たに5つの防災情報をAPI配信 洪水浸水想定/土砂災害警戒区域など
国土交通省は、不動産情報ライブラリで洪水浸水想定区域(想定最大規模)、土砂災害警戒区域など5つの防災情報のAPI提供を開始した。
プロジェクト:千葉県内過去最大規模のマンション建替えが着工 「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」を利用
千葉県船橋市の若松二丁目住宅マンションの建替え工事が着工した。2期に分けて工事を進める計画で、先行工区は2028年度の竣工を予定する。「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」に基づく建て替えとしたは、千葉県内最大規模となる。
i-Construction 2.0:技研製作所が新圧入機シリーズ展開、デジタル技術で施工を自動化/省力化
技研製作所は、クラウドデータプラットフォーム「G-Lab」を基盤とし、各種アプリと連携して自動化や省力化を支援する圧入機「SXシリーズ」を展開する。
