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BIM/CIM人材は5年後に不足拡大 ヒューマンリソシアがインドネシアで独自育成BIM/CIM

ヒューマンリソシアは、2027年度末までに建設エンジニア派遣1000人の体制を目指し、インドネシアで日本国内で活躍するBIM/CIM人材の育成と採用に注力している。その一環で、ジャカルタで開催した「日本就職フェア」に出展し、AIやクラウドなどのIT人材を含め、計20人の採用を見込む。

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 ヒューマンリソシアは、インドネシアでのBIM/CIM人材採用を加速させるべく、2025年11月22日にインドネシアジャカルタで開催された日本就職フェア「KapanJepan Fair 2025−Japan Job Fair」に出展し、現地での採用選考会を実施した。

BIM/CIM人材不足に対応すべく、海外人材の採用や育成を加速

 建設業界で人材不足が深刻化する中、国土交通省は直轄事業でのBIM/CIM原則適用を推進。生産性の向上でもBIM/CIM導入は不可欠で、技術者の需要は年々高まっている。しかし、国内で即戦力人材の確保は難しい状況にあり、ヒューマンリソシアのアンケート調査では5割強が「5年後にBIM/CIM人材不足が拡大」と予測するなど、将来に向けて若手技術者の育成が急務となっている。

 ヒューマンリソシアはこうした課題に対し、ミャンマーなどアジアをはじめ、世界各国からBIM/CIM領域の理系人材を採用し、日本国内での就業をサポート。特に理系人材を多く輩出するインドネシアでは、日本のBIM/CIM分野で活躍する人材を育成する「Civilタレントプログラム」を2024年12月に開始した。

 プログラムでは、「Civil(建設・建築・土木)」分野の「Talent(タレント)」を育て、日本での就業を支援する。「ヒューマンアカデミー日本語学校」と連携して開発した約8〜9カ月間の集中的な日本語教育プログラムを提供する他、60を超える国や地域出身のエンジニア1500人超の日本就業を支援してきたノウハウを用い、日本でBIM/CIMエンジニアとして活躍する人材を養成している。

 今回、インドネシアジャカルタの日本就職フェア「KapanJepan Fair 2025-Japan Job Fair」への出展は、日本のインフラ課題解決に貢献する意欲が高く優秀なBIM/CIM人材を獲得するのが狙い。フェアではBIM/CIM人材に加え、日本国内でニーズが高いAIやクラウドなどのIT人材も対象とし、計20人の採用を見込む。

 今後は、BIM/CIM人材の採用や育成スキームを他の国でも展開。2027年度末までに建設エンジニア派遣1000人の体制を目指し、建設業への技術者供給力を強化して、日本の人材不足の解決と持続的成長に貢献する。

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