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国交省「不動産情報ライブラリ」で新たに5つの防災情報をAPI配信 洪水浸水想定/土砂災害警戒区域など:GIS
国土交通省は、不動産情報ライブラリで洪水浸水想定区域(想定最大規模)、土砂災害警戒区域など5つの防災情報のAPI提供を開始した。
国土交通省は2025年11月26日、不動産に関連する各種オープンデータを提供する「不動産情報ライブラリ」で、洪水浸水想定区域(想定最大規模)、土砂災害警戒区域、津波浸水想定、高潮浸水想定区域、指定緊急避難場所の5つの防災情報を新たにAPIで提供開始したと発表した。
従来は地図画面での表示に限られていたが、利用者のニーズに応え、より幅広く利用できるようにした。今回の対応により、地図表示が可能な全ての防災情報がAPIを通じて取得できるようになった。民間事業者や地方自治体などの利用者は、自らのシステム上での表示やリスク分析などに活用できる。
なお、指定緊急避難場所を除く4種類の情報は、地図画面はハザードマップポータルサイト、APIは国土数値情報を原典データとするため、データ内容に差異が生じる可能性がある。
不動産情報ライブラリについて
不動産情報ライブラリは、国土交通省が2024年4月に運用を開始したサービス。不動産の取引価格、地価公示などの価格情報や防災情報、都市計画情報、周辺施設情報など不動産に関する情報を配信している。地図上で重ね合わせて表示できる他、API配信でシステム連携を可能とし、円滑な不動産取引の促進や新たなサービス創出に活用されている。
(※)本記事は制作段階で生成系AIを利用していますが文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー)。
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