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オフィス空間とICTを一体で提案、「人がつながる」ハイブリッドオフィスを「UCHIDA FAIR 2026」で展示ワークプレース(3/3 ページ)

内田洋行はオフィス家具とICTを掛け合わせた新製品発表会「UCHIDA FAIR 2026」を開催した。フリーアドレスやハイブリッドワークが定着する中で、従業員同士のつながりを促すオフィスの在り方を提示。大型テーブルを軸とした空間づくりに加え、人と空間のデータを統合するデジタル基盤「SmartOfficeNavigator」で効率的なフリーアドレスのオフィス運用とコミュニケーション活性化の両立を支援する。

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ハイブリッド会議向けセミクローズドブースで2種類のスタイルを提案


スタンディングスタイルの「Co-at box」ブース 筆者撮影

 ハイブリッド会議向けソリューションでは、セミクローズドブース「Co-at box(コアットボックス)」を紹介。消防規制を受けない天井ルーバー構造と吸音材入りの壁面によって周囲から隔たれた空間を演出し、音声をクリアに届ける。中空の壁面構造も特徴で、ICT機器を設置できるだけでなく、配線を内部に収めて空間全体をすっきりさせられる。

 今回のフェアでは2種類のCo-at boxのスタイルを提案。ソファスタイルのブースでは資料と映像を分けて表示できる2画面構成により、落ち着いた雰囲気の中で意見を交わせるリラックス感を演出。スタンディングスタイルのブースでは、4K高解像度映像と発言者の位置に合わせて音声が立体的に出力され、直接対面しているようなリアルな会話体験を実現し、立ったまま濃密に打ち合わせするシーンを再現した。

シスコと共同で開発した「たき火を囲む」ようなハイブリッド会議空間

 今回のフェアでは、シスコシステムズ(以下、シスコ)と共同で開発したハイブリッド会議空間「CampTribe(キャンプトライブ)」も披露した。

 シスコの最新ビデオ会議システムと内田洋行のテーブルシステムを組み合わせ、リアルとオンラインの参加者がキャンプでたき火を囲むような一体感で議論できること目指した。シスコの人物検出技術や話者追跡技術と、四方から視線が交わるロの字型レイアウトにより、同じ空間にいるかのように語り合える対話空間を構築する。


ハイブリッド会議空間「CampTribe」のデモ 筆者撮影

大型テーブルやオフィスチェアの新製品も紹介

 オフィス家具に関して、内田洋行は2000年代後半から、天板の大きなテーブルをオフィスで柔軟に利用する「テーブルワーク」に着目し、大型テーブルの開発を進めて来た。

 今回、多様な働き方に合わせてテーブルワークを発展させるため、「Commons Table System-i(コモンズテーブルシステム アイ)」に新モデルを追加。カーブデザインの天板を持つ大型テーブルと、足元にゆとりを持たせるインセット構造のコア脚を組み合わせ、広いテーブル空間で自由な位置に座れるようにした。多人数のディスカッションから少人数の打ち合わせまで柔軟に使える点が特徴だ。少人数用サイズや半円形天板モデルも展開する。


「Commons Table System-i」の新モデル

 テーブルワークを支えるワークチェアとして、親密な距離感をデザインする「Tamot(タモト)」と、集中作業向けの「Alinel(アリネル)」を開発した。

 Tamotは、空間の見通しを妨げない低めの背と包み込むようなシェル形状が特徴で、「袂が触れ合う」ように人と人との距離を近づけるチェアとして位置付けた。Alinelは、末広がりのAラインシルエットと、人間工学に基づく機構を備えたワークチェアで、深いリクライニングと可動アームにより長時間のテーブルワークを支える。ワークソファ「OCT sofa(オクトソファ)」は、腰を支えるセパレート構造の背や座奥寸法が調整できるクッション、体の近くに寄せられるテーブルにより、ソファでも集中してタイピングできる。

ALTALT 「Tamot」のNestタイプ(左)とAirタイプ(右)

 米Steelcase(スチールケース)との協業から誕生したチームデスク「Co-Creation(コ クリエーション)」シリーズでは、3人で効率よく使える120度天板の「Co-Creation 120°」と、天板の回転機能で集中が必要な個人ワークとチームワークを簡単に切り替えられる4人用「Co-Creation Pivot(ピボット)を展示。いずれも電動昇降に対応し、座位、立位など姿勢を変えながら使用できる。


120度天板の「Co-Creation 120°」 筆者撮影

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