ニュース
マクニカと奥村組、遮水シート一体型ペロブスカイト太陽電池の実証を開始:カーボンニュートラル
マクニカと奥村組は、遮水シート一体型ペロブスカイト太陽電池を用いた斜面保護と発電の実証試験を開始した。
マクニカは2025年12月18日、遮水シートと一体化したペロブスカイト太陽電池(PSC)を大林組と共同開発し、奥村組技術研究所内に造成した試験用盛土斜面での実証試験を開始したと発表した。
PSCはフィルム状で柔軟性が高く、傾斜地や湾曲地にも対応可能できる。雨水の浸透を抑制して地盤の斜面崩落を防ぐ防災機能と太陽光発電を同時に実現し、法面や道路脇の盛土など広大な未利用空間の有効活用を目指す。
実証は奥村組技術研究所内の道路側面に構築した模擬盛土で実施。発電効率や安定供給性(ロバスト性)などの発電性能と、外部環境への劣化耐性や内部への水分浸透防止性能などの耐久性について検証する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ロジスティクス:1400億円を投じた延べ37万m2「GLP ALFALINK 尼崎」が満床竣工 国内初、市運営の子育て施設を設置
兵庫県尼崎市で、関西最大級の大規模多機能型物流施設となる「GLP ALFALINK 尼崎」が満床竣工した。佐川急便や日本アクセスが入る尼崎Southと、1社専用の尼崎Northの2棟でから成り、総延べ床面積は約37万平方メートルで、総投資額は約1400億円。
プロジェクト:スタンレー電気が60億円投じた技術研究所の新棟完成 2026年2月稼働開始
スタンレー電気が約60億円を投じ、神奈川県横浜市青葉区で建設を進めていた技術研究所の新棟が完成した。
新建材:ガラス型ペロブスカイト太陽電池を内窓に適用、大阪市内ビルで検証開始 YKK APとパナソニック
YKK APとパナソニック ホールディングスは、大阪市内のビルでガラス型ペロブスカイト太陽電池を使用した内窓による建材一体型太陽光発電の実装検証を開始した。
プロジェクト:東京日本橋で11階建て純木造構造オフィスビルが着工、大林組の施工で900m3の木材を活用
三井不動産は、東京都中央区日本橋本町一丁目で、Nearly ZEBを取得する予定の純木造構造賃貸オフィスビルに着工した。高層階は主要構造部の床や壁、柱、梁に木材を使用する他、内装や仕上げ材にも木材を積極的に用いる。大林組の施工で、完成は2028年2月末。
カーボンニュートラル:大東建託、サプライチェーンの脱炭素支援でカーボンクレジット販売
大東建託は、サプライチェーン企業向けに再エネ由来のカーボンクレジットを販売する。自社のスコープ3削減を図るとともに、サプライチェーン全体の環境意識を高め、カーボンニュートラル実現に向けた連携を強化する。
FM:遠隔警備で建設現場の防犯強化、セーフィーが新会社設立 警備会社と提携
セーフィーは、建設現場などの防犯ニーズの高まりに対応する新会社「セーフィーセキュリティ」を設立し、セントラル警備保障と資本業務提携を締結した。
