建設特化の口コミュニティ「ゲンバくん」とSNS採用支援のアップデートが提携:建設マッチング
建設業界に特化した口コミコミュニティー「ゲンバくん」と、ショート動画とSNSを活用した採用支援を提供するアップデートがパートナーシップを結んだ。オンラインとオフラインを融合したコミュニティーの情報力とSNSの発信力を掛け合わせ、建設業界の新しい採用モデルを築き、中小建設業の人材確保をサポートする。
建設業界のコミュニティ「ゲンバくん」と、ショート動画を活用した採用支援に強みを持つ「アップデート」は2025年10月21日、業界の人材課題を解決すべくパートナーシップを締結したと発表した。
中小規模の建設会社では、自社だけで人材を確保することが難しく、今後さらに人手不足が加速することが懸念されている。近年は、大手企業や元請けが協力会社の採用活動を支援するなど、業界全体で人材確保に取り組む動きが広がりつつある。
こうした状況を踏まえ、建設業のプロ同士がつながる口コミコミュニティーのゲンバくんと、ショート動画を活用した採用支援に強みを持つアップデートが業務提携した。両社は、コミュニティーの情報力とSNSの発信力を掛け合わせ、建設業界の新しい採用モデルを築き、現場の人材課題解決を加速していく。
具体的には、建設業界に対する若年層の関心を高めるため、両社の強みを生かしたSNSキャンペーンを共同で発信。また、建設業の採用課題や情報発信のノウハウを共有する場として、企業担当者向けの学びと交流の機会となるイベントやセミナーを開催する。
ゲンバくん会員企業限定で、SNS運用に特化した特別プラン「採用支援プラン」を展開。現場の声を反映した魅力的な発信を通じ、より実効性のある採用活動を支援する。
ゲンバくんは、5000社以上の建設事業者が参加するゲンバくんが運営する建設業界特化型口コミコミュニティー。現場で働く職人や施工会社、元請けなどのリアルな声が集まり、信頼性の高いネットワークを構築し、オンラインとオフラインを融合させた交流で、業界内で新たな出会いやビジネスチャンスを生み出している。
アップデートは建設や運送、製造業といったフィールドワーカー産業に特化した採用支援を展開。ショート動画とSNSの活用で、知名度に依存せず企業の魅力を効果的に発信し、若年層との接点を生み出す“伝える力”を強みに、新しい採用の形を提案している。
今回の提携でゲンバくんの「つながる力」とアップデートの「伝える力」を融合させて、建設業界の採用活動に新たな可能性を提示する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
国交省が示す“人口減時代を生き抜く”インフラDX 3割省人化と生産性1.5倍へ
建設業界は今、深刻な人口減少、頻発する自然災害、そして高度経済成長期に整備されたインフラの老朽化という3つの難題に直面している。これまでの建設業の延長線上では対応できない難局に対し、国交省はデジタル技術を駆使して現場の生産性と安全性を高める「i-Construction 2.0」を打ち出した。その全体像を大臣官房参事官(イノベーション)の講演から読み解く。
AIカメラ活用、音と光の警告で車両/歩行者の接触事故防止 イクシス
イクシスは建設現場向けAI安全管理システム「GENBA-Alert」をリリースした。AIカメラとアラーターで人と車両を検知し、音と光で危険を双方に通知する。
BRANUと三井住友海上が協業 建設事業者の経営基盤を強化
建設事業者向けマッチングサイト「CAREECON」と建設業務用ビジネスツール「CAREECON Plus」を提供するBRANUは、三井住友海上火災保険と協業する。両社は「CAREECON Platform」の機能拡充や新たな保険サービスの提供を進め、建設事業者が直面する多様な課題に対応する体制を整備する。
中高層木造建築構法「P&UA構法」による11階建て事務所モデルプランで構造評定取得
東急建設、戸田建設、西松建設などが参画する「P&UA構法共同技術開発グループ」は、P&UA構法を用いた二方向ラーメン架構に耐力壁を併用した11階建て事務所のモデルプランで、日本建築センターの構造評定を取得した。
Z世代は“建設の3K”を知らない! 10年後の担い手を採用する秘策“コンキャリ”
人材確保は、多くの業界で企業の頭を悩ます課題となっている。中でも建設業界は採用環境が厳しく、特に新卒を採るには、これまでにない新しいアプローチが求められている。多様な業界に特化した人材紹介会社のキャリア・ナビゲーションは、こうした現状に対し、“コンストラクション・キャリア”を略した「コンキャリ」のブランドで、建設業界に特化したリクルート支援を展開している。
ICT導入に必須!建設業界でお金をかけずに業務改善を成功させるための秘訣
ここ数年、ICTの著しい発展によって建設業界でも、その有効な活用方法が設計・施工・維持管理の各工程で検討され始めている。新たなソリューションを導入するには、さまざまな既存の障壁が立ちはだかり、ときには既存の業務形態を変革することも迫られる。ビジネスルールを抜本的に設計し直す「BPR(Business Process Re-engineering)」。建設業界で導入することによって何が変わり、そのためには何をすべきか、プロレド・パートナーズが数々の建設会社でBPRをコンサルしてきた実績をもとに、本連載で解説していく。



