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ポータブル電源のイメージを覆す、ヨシノの世界初「三元固体電池」:メンテナンス・レジリエンスTOKYO2025(2/2 ページ)
これまでのポータブル電源は重く、温度が低いまたは高い過酷な建設現場の環境で使えない、寿命が短いなどのネガティブな印象があった。ヨシノパワージャパンが販売するポタ電は、独自の三元固体電池を搭載し、コンパクトサイズと軽量性に加え、極低温から高温までの安定動作、4000回の充放電サイクルの長寿命で、従来のイメージを覆す電源だ。
4000回以上の充放電回数を実現
一般的にリチウムイオンバッテリータイプの充電能力は、3000回程度で寿命を迎えてしまうが、金澤氏によると「ヨシノパワージャパンのポータブル電源は充放電回数も業界最水準にある」という。パンフレットにも4000回の充放電回数を経ても利用可能なことが、「4000回+」という表現で明記している。
「充放電」とは、バッテリーに蓄えられた電気が満充電の100%から0%になるまでのこと。充電された電気が100パーセントから0パーセントになるまでを「1サイクル」とし、寿命までに4000回繰り返すことを意味する。
ちなみに「寿命」とは、バッテリーの蓄電能力(容量)が工場出荷時の80パーセントまで落ちることだ。だから寿命を迎えても、バッテリーを使うことはできる。
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