スウェーデンハウスが「Kizuku×egaku」を本格運用 現場管理と施主対応を一元管理:現場管理
スウェーデンハウスは、コムテックスの施工管理アプリ「Kizuku」と住宅仕様確定クラウドサービス「egaku」を連携した運用を開始した。両ツールの連携で、設計段階から現場施工までの情報を一元管理できる体制を構築し、全社的な業務の標準化や品質向上、生産性改善を実現した。
コムテックスは2025年8月26日、スウェーデンハウスがコムテックスの施工管理アプリ「Kizuku(キズク)」と住宅仕様確定クラウドサービス「egaku(エガク)」を連携した運用を開始したと発表した。
現場業務と施主対応業務の情報を一元管理
Kizukuは、担当者ごとに分散している連絡や報告の一本化が可能となり、報告書作成も自動化できる。基幹システムとの連携で、物件情報や担当者情報も自動同期するため、整合性の高い業務運用が可能になる。
egakuでは、外装や内装、設備カラーなどを施主自身がタブレットで視覚的に選択し、確認できる。打ち合わせ回数の削減、チェックリスト機能による確認漏れ、認識齟齬の防止が可能になる。
スウェーデンハウスは2020年からKizukuを導入し、工程管理や実績報告、図書共有などをデジタル化した。2025年8月1日には、KY(危険予知)や熱中症対策、作業チェックといった安全管理機能も本格運用し、法令や安全性向上にも対応する体制を整えている。
2025年からは新たにegakuを採用。Kizukuと連携させることで、住宅業界の2大重要業務となる現場業務と施主対応業務をクラウド上で統合管理する体制を構築した。
今後は、全国の支店ごとの活用状況を可視化し、マニュアル整備や研修強化を通じて、ツールの標準運用を徹底し、属人化を抑えた安定的な業務体制の確立を目指す。
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