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建機アタッチメントの互換性確保を促進、西尾レントオールがOpen-S Alliance加盟:i-Construction 2.0
西尾レントオールは、油圧ショベルに装着するクイックカプラーの業界標準を策定する「Open-S Alliance」に日本企業として初めて加盟した。
西尾レントオールは2025年9月1日、バックホウ(油圧ショベル)に装着する自動カプラーのオープンな業界標準を策定する国際組織「Open-S Alliance」に加盟したと発表した。
Open-Sは、バックホウ用自動クイックカプラーのオープンな業界標準で、異なるメーカーのクイックカプラー、チルトローテータ、各種アタッチメントのグローバルな互換性の確保を目的としている。ユーザーがメーカーを問わず、自由に製品を組み合わせることが可能になり、現場の状況に応じて最適なアタッチメントを柔軟に交換/共有することで、稼働率の向上と収益性の改善が期待できる。
Open-S Allianceは、Open-S規格の開発と普及を目的とする独立組織。西尾レントオールによると、日本企業の参加は初となる。アライアンスの加盟社数は世界20社となった。
建設業界では就業人口の減少や熟練作業者の不足が深刻化し、生産性向上は喫緊の課題となっている。解決策の1つとして、多様な作業に対応可能なチルトローテータの導入が進みつつある。しかし、現状ではメーカー間でアタッチメントの互換性がなく、ユーザーは特定メーカーの製品に固定されがちだった。
西尾レントオールは、レンタル事業者としてOpen-S規格の普及促進により、利用者の利便性向上と業界全体の効率化を後押しするとしている。
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