米Appspaceの統合型ワークプレイスプラットフォームを国内初提供、イトーキ:製品動向
イトーキは、米Appspaceが展開する統合型ワークプレイスプラットフォーム「Appspace」の国内初提供を開始した。サイネージ配信や来客受付、社内ポータルなどを一元管理し、オフィスの情報共有に関する課題の解決を支援する。
イトーキは2025年8月7日、米Appspaceが提供する統合型ワークプレースプラットフォーム「Appspace(アップスペース)」の提供を、国内で初めて開始した。社内サイネージや来客受付、フロアガイド、社内ポータルなどワークプレースに関わる多様な情報/機能を一元管理し、ハイブリッドワークの浸透に伴い複雑化する社内情報アクセスの課題解決を支援する。
Appspaceは、従業員とのコミュニケーションから物理的なオフィススペースの管理までを担う統合プラットフォーム。ディスプレイを介して社内ニュースや緊急通知を一括配信する「サイネージ配信機能」、会議室や目的地への案内を表示する「フロアガイド」、QRコードを活用した来客受付のデジタル化、従業員間のチャット機能などを提供し、従業員の業務効率化とコミュニケーションの活性化を後押しする。
Microsoft 365やGoogle Workspaceなど主要グループウェアとの連携に対応。また、マルチデバイス対応により、既存のディスプレイや予約端末を活用した段階的な導入が可能だ。
Appspaceは、クラウドサブスクリプション型の「Appspace Express」として提供。最小構成ではクラウドストレージ25GB、月間通信帯域幅25GBに加え、標準サポートが付属する。対応OSはPC(Edge、Chrome、Safari)とiPhone/Android(専用アプリ)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ワークプレース:オフィス家具をIoT化、イトーキのオフィス運用コンサルを高度化へ RFルーカスに出資
イトーキは、RFIDのロケーションテック企業RFルーカスに出資した。RFルーカスが提供するRFID位置特定技術を活用してオフィス家具をIoT化するとともに、家具の所在を迅速に把握できるアプリケーション「Office Asset Finder(仮称)」を共同開発し、高度なアセットマネジメントを支援する新サービスの実現を目指す。AI:オフィスデザインを自動生成するAI、イトーキとAIベンチャーの燈が共同開発へ
イトーキとAIベンチャーの燈は、オフィスデザインを瞬時にシミュレーションする生成AIと関連するアプリケーションの開発を開始した。イトーキのオフィスデータ収集/統合/活用プラットフォームに蓄積されたオフィスレイアウトなどのデータを基に、多様なパターンのオフィスを自動でデザインするAIの構築を目指す。材料技術:落合陽一氏率いるピクシーダストの透明吸音材がCESで受賞、“構造で吸音”を評価
ピクシーダストテクノロジーズは、東京都内でメディア向けラウンドテーブルを開き、吸音材「iwasemi(イワセミ)」シリーズの展開について紹介した。リノベ:イトーキ、開発部門の拠点を大規模リニューアル 部門間/外部との連携強化
イトーキは、京橋オフィスを大規模リニューアルし、ラボ&ワーキングショールーム「CILK」として開設した。部門間や外部パートナーとのコラボレーションを加速するとともに、開発者がユーザーの声に触れられるワーキングショールームとしても活用する。ロジスティクス:イトーキが草加と江東区に新物流拠点 首都圏の配送網を再構築し、物流「2024年問題」に対応
イトーキは、物流業界の2024年問題に対応すべく、首都圏の新物流拠点「イトーキ東京ロジスティクスセンター」と「イトーキ東京BASE」を8月16日から順次開設する。ワークプレース:オフィスで“立ったまま寝る”仮眠ボックス「giraffenap」 近未来と森の2タイプで新たな休憩スペースを提案
広葉樹合板は、立ったまま寝ることができる仮眠ボックス「giraffenap」を開発した。北海道大学と台湾成功大学との共同研究の成果で、ボックス内で30分以上にわたり、軽い寝息をたてる程度の睡眠が可能と実証されている。