オフィスで“立ったまま寝る”仮眠ボックス「giraffenap」 近未来と森の2タイプで新たな休憩スペースを提案:ワークプレース(1/2 ページ)
広葉樹合板は、立ったまま寝ることができる仮眠ボックス「giraffenap」を開発した。北海道大学と台湾成功大学との共同研究の成果で、ボックス内で30分以上にわたり、軽い寝息をたてる程度の睡眠が可能と実証されている。
合板販売や建材輸入、店舗演出什器の製造を行う広葉樹合板は2023年8月1日、立ったまま寝る仮眠ボックス「giraffenap(ジラフナップ)」を発表し、早ければ2023年12月末に1台約300万円で販売を開始する。
ボックス内に立ったまま寝て、睡眠段階2の状態にまで到達
giraffenapの名称は、キリンが立ったまま寝ることと、20分程度の超ショートスリーパーなことから、立ったまま寝るというイメージがパッと伝わり、商品コンセプトとマッチするため、「giraffe(きりん)」+「nap(仮眠)」を組み合わせたネーミングとした。
giraffenapの開発は、北洋銀行が2021年度に主催した「知財ビジネスマッチング」で、イトーキが所有する開放特許「人体収納用構造体及び睡眠用筐体」を活用すべく、広葉樹合板とライセンス契約を締結したことをきっかけにスタートした。
その後、北海道大学と台湾の成功大学との共同研究で、giraffenap内で立ったまま寝て、睡眠段階2(軽い寝息をたてる程度の睡眠状態)の状態へと至る30分以上にわたる睡眠が実証された。睡眠段階2では、脳のリフレッシュや情報処理、認知能力の回復などが見込まれる。
仮眠ボックス内で身体を支えるのは、「頭、お尻、すね、足裏」の4カ所。4点を固定すると、どんなに脱力してもリラックスできる立ち寝姿勢をキープできる。利用手順は、まず足裏をパッドに密着させ、すねや膝もそれぞれ専用のパッドに当てる。高さを昇降スイッチで調整したら、アームパッドを下ろして、もたれるように仮眠をとる。パッドには、撥水性や撥油性の高いシート素材を採用している。
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