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生成AIと地理空間データ活用、曖昧な言葉やイメージで場所を検索 空間検索技術の共同研究開始AI

ジオテクノロジーズとブレインパッドは、地理空間データと生成AIを組み合わせ、曖昧な表現から場所を特定する新たな空間検索技術の共同研究を開始した。

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 ジオテクノロジーズとブレインパッドは2025年7月9日、日常的に使う自然言語から直感的に場所を検索できる技術の確立を目指し、共同研究を開始すると発表した。

 従来の地図検索は、施設名や地名など明確なキーワード入力を前提としていた。共同研究ではブレインパッドの生成AIによる自然言語処理技術と、ジオテクノロジーズの保有する大規模地理空間データを融合し、「駐車場があり子どもが遊びやすいグラウンドがある公園」や「きれいな水源の近くの空き地」といった曖昧な表現にも対応可能な検索アプローチの構築を目指す。

 今後、技術検証と並行して市場実証を進め、2026年の製品化を見据えて提供形態や対象分野を検討していく予定だ。

 共同研究では、自然言語と地理空間情報の統合に加え、曖昧表現への検索精度や応答速度の評価、カーナビ/GIS/都市計画など幅広い分野への応用可能性を検討する。データの提供と検索設計をジオテクノロジーズが、AIシステムの開発と評価をブレインパッドがそれぞれ担当する。

 研究により、POI(Point of Interest)情報が整備されていない地点でも柔軟な検索が可能になると見込まれており、地図サービスの利便性向上や地図制作の業務効率化が期待される。将来は地域属性に基づいたカーナビゲーション提供や防災情報の即時検索、ユーザーの感性的なキーワードによる物件のマッチングといった多様な領域への応用も視野に入れている。

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