「電源やWi-Fiがない」屋外でも使えるクラウドカメラキット7月16日発売、ソラコム:現場管理
ソラコムは2025年7月16日、クラウドカメラサービス「ソラカメ」の新製品として、電源や通信環境が整っていない屋外でも利用できる「ソラカメ屋外スターターキット」とソーラーパネルやバッテリーの「ソラカメ屋外ソーラーキット」を発売する。
ソラコムは2025年7月16日、クラウドカメラサービス「ソラカメ」の新製品として、電源や通信環境が整っていない屋外でも利用できる「ソラカメ屋外スターターキット」と「ソラカメ屋外ソーラーキット」を発売する。価格はスターターキットが3万9600円、ソーラーキットが28万4570円だ(いずれも税込み、送料別)。
「電源がない」「Wi-Fiが利用できない」などの屋外でも利用可能に
ソラカメは、Wi-Fiに接続するだけでクラウドへの録画が可能なカメラサービスだ。リーズナブルな価格と設置の手軽さから、主に建設や製造、物流、小売といった分野で採用されている。
今回発売するスターターキットは、防水防塵(IP65)仕様で首振り(パン/チルト)機能を備えるカメラ「ATOM Cam Swing」と、USB LTE/Wi-Fiルーター、大容量アップロード通信SIM、AC電源アダプターが防水ケースに収納している。インターネット工事や複雑な設定は不要で、製品が届いてすぐに使える。電源さえあれば、通信環境がない場所でも設置できる(データ通信料金は月額5500円)。
ソーラーキットは、諏訪三社電機製のソーラーパネルと大容量バッテリーを備えた移動型電源ユニットで構成。日照がない状態でも、最大3日間稼働する。重さは約25キロと軽量で、台車などで運搬できる。IPX5の防水仕様に対応し、コンセントがない屋外でも、工事不要で設置可能だ。ソーラーキットはカメラを含まないため、別途購入が必要となる。
今回リリースした2製品は、建設現場のリモート進捗管理や資材置き場の出入り記録をはじめ、防災現場での映像監視、屋外施設での状況把握などの用途を見込む。
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