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大阪工業大学の実証実験施設「DXフィールド」の膜構造を施工、太陽工業:施工
太陽工業は、大阪府枚方市の大阪工業大学枚方キャンパスに新設された大規模実証実験施設「DXフィールド」の膜構造施工を完了した。ドローンの飛行演習に必要な広さと高さを確保しながら柱のない大空間を実現した。
太陽工業は2025年7月3日、大阪府枚方市の大阪工業大学 枚方キャンパスに新設された大規模実証実験施設「DXフィールド」の膜構造施工を完了したと発表した。太陽工業が開発した膜構造建築工法「フレックスシステム」を採用し、ドローンの飛行演習に必要な広さと高さを確保しながら、柱のない大空間を実現した。
設計は住建設計、施工は金下建設、膜構造施工を太陽工業が担当した。規模は31(幅)×38(奥行き)×14.3(軒高)メートル、延べ床面積は約1400平方メートル。
屋根と外壁には光を穏やかに透過する膜素材を採用。日中は自然光を効果的に取り入れて照明設備の使用を最小限にし、省エネルギー性が向上した。同時に人工照明による反射やまぶしさを軽減し、研究や教育活動に適した視認性の高い環境を提供している。
DXフィールドは、2025年4月に新設された大阪工業大学 情報科学部「実世界情報学科」の開設にあわせて整備された。ロボットやドローンなどのスマートモビリティサービスの実践的研究、教育、学内ベンチャー創出の拠点として活用される。
実世界情報学科は、AIやIoT、ドローンなどを活用し、現実世界の情報を活用した未来のサービス創出に挑む人材の育成を目指す。DXフィールドではドローンやデータサイエンス関連の実習/演習場に加え、ドローンスクールと提携した国家資格向けの操縦技能や知識を学ぶプログラムも実施する。
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