ニュース
アウトレット施設の配送業務をロボットで一部自動化 三井不動産が木更津で実証:FM
三井不動産は千葉県木更津市の「三井アウトレットパーク 木更津」で、米Avrideの自動配送ロボットを活用した実証実験を開始した。オンライン受注商品用の梱包資材や梱包済み商品の運搬を自動化し、店舗従業員と配送業者の作業負担軽減を目指す。
三井不動産は2025年6月20日、千葉県木更津市のアウトレットモール「三井アウトレットパーク 木更津」で、米Avrideの自動配送ロボットを使った実証実験を開始したと発表した。
実証実験では、店舗でのオンライン受注商品の出荷作業のうち、梱包資材と梱包済み商品の運搬をロボットで自動化する。これにより店舗従業員と配送業者の作業負担を軽減を図る。
広大な敷地内の配送業務をロボットで一部自動化
三井不動産は2025年3月、国内13拠点で運営する三井アウトレットパークの出展ブランドから約140ショップが参加するECサイト「三井アウトレットパーク オンライン」を開設。アウトレットモールの店頭商品を店舗から直接購入/配送できるサービスを開始した。
受注商品の多くは店舗の在庫から準備し、アウトレット施設より出荷する。店舗では通常の接客業務に加え、注文商品のピッキングや商品の梱包、配送業者への引き渡し業務を行っている。店舗従業員は、保管場所まで梱包資材を取りに行く業務負荷がかかっていた。また、配送業者も広大な敷地内で集荷のため各店舗を巡回する必要があり、業務効率化が求められていた。
三井不動産は今後のサービスの需要拡大に備え、アウトレット施設内でロボットを活用することで店舗や配送業者の負担を軽減し、スムーズな配送体制の構築を目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
産業動向:国交省が「3D地図整備システム」試行運用 点群データ活用、ロボットの移動支援
国土交通省は、複数の3D点群データを統合処理できる「3D地図整備システム」のプロトタイプを構築し、試行運用を開始した。人やロボットの移動支援サービスにおいて、歩行空間の3D点群データの活用が可能になる。次世代のスマートビル:スマートビルの実験場が大公大の中百舌鳥キャンパスに誕生! 産学で「ビルOS」開発に注力
大阪公立大学が大阪府堺市中区の「中百舌鳥キャンパス」で建設を進めていたスマートビルの実験棟が2025年4月に供用を開始した。学生や研究者、民間企業などが、産学で次世代スマートビルの社会実装を目指す実験場となる。そのコア技術となるのが、建物内の温度、湿度、CO2濃度などの多様なデータと連動して、建物設備を省エネ制御するビルのOperating Systemとなる「ビルOS」だ。FM:建物管理のDXソリューションが体験できるショールーム、大和ライフネクストが開設
大和ライフネクストは、案内や清掃用のロボット、クラウド型カメラなど、建物管理に関するDXソリューションが体験できるショールームを開設した。ロボット:到達範囲の広い通信規格「Wi-SUN FAN」活用、ロボット遠隔誘導の実証実験に成功
鹿島建設、SolidSurface、日新システムズは、羽田イノベーションシティで到達範囲の広い電波規格「Wi-SUN FAN」を活用したロボット遠隔誘導の実証実験を行い、電波の途切れにより生じるロボットのコントロール不能時間を短縮することに成功した。デジタルツイン:東京ミッドタウン八重洲でローカル5Gを活用したデジタルツインの実証開始、施設運営のDX推進
三井不動産とNTT東日本は、東京ミッドタウン八重洲で、ローカル5Gを活用した大規模複合施設向けデジタルツインの実証実験を開始した。ロジスティクス:南埼玉で大和ハウスが延べ5.8万m2物流施設に着工 イオンネクストの「Green Beans」専用に
大和ハウス工業は埼玉県南埼玉郡宮代町で、コールドチェーン(低温物流)を支える3温度帯(常温、冷蔵、冷凍)の設備を有する物流施設「DPL久喜宮代II」を開発する。2027年度の施設稼働後は、イオンネクストのネットスーパー「Green Beans」の専用施設となるコトが決定している。