20%プライスダウンの「全館空調熱交換気システム」10月発売、パナソニック 空質空調社:BAS
パナソニック 空質空調社は、熱交換気ユニットとルームエアコンを組み合わせた全館空調熱交換気システム「ウイズエアー ディライト」を2025年10月1日に発売する。従来品と比べ、価格を約20%下げた。
パナソニック 空質空調社は2025年4月4日、熱交換気ユニットとルームエアコンを組み合わせた全館空調熱交換気システム「with air DELIGHT(ウイズエアー ディライト)」を2025年10月1日に販売開始すると発表した。
システム構成のシンプル化や空調ユニットのコンパクト化で低価格帯を実現
これまで展開してきた高級/中級価格帯の「with air」は、熱交換気ユニット、ルームエアコン、HEPAフィルターの構成で、空調、換気、調湿、空気清浄に対応していた。with air DELIGHTは熱交換気ユニットとルームエアコンによるシンプルな構成で、空調と換気に特化している。
with airは住まい全体に対して1システムのため、空調ユニットのサイズが大きく、機械室が必要となる。一方、with air DELIGHTは、1フロアに対して1システムを設置することで空調ユニットの大幅なコンパクト化を実現した。
システム構成や機能のシンプル化と空調ユニットのコンパクト化で、既存品との比較で約20%価格を抑えた。
with air DELIGHTは空調ユニットの小型化で、天井埋込形エアコンを使用する場合の下がり天井、ルームエアコンの際の機械室が不要となり、クローゼットの上部などデッドスペースへの設置が可能になった。設置の自由度が高まり、インテリアや居住空間への影響を最小限にとどめる。施工時には軽量化により、従来は2人が必要だったが1人で完了する。
専用ルームエアコンには「サーモオフ抑制機能」を搭載し、IAQコントローラー(専用リモコン)が室温とエアコンの吸入温度を分析。最適なエアコン動作で消費電力の抑制にもつながる。熱交換気ユニットは高効率な給排気で、熱ロスを抑えつつ新鮮な空気を供給する。
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