ニュース
長谷工版BIMと燈の生成AI技術を融合、設計情報をチャットで即時解答:AI
長谷工コーポレーションと燈は、長谷工版BIMと燈の生成AI技術を組み合わせ、建設現場で必要な設計情報をチャット形式で即座に確認できる新システムを開発した。
長谷工コーポレーションと燈(あかり)は2025年2月28日、建設現場での設計図書確認効率化を目的に、マンション特化型の「長谷工版BIM」と燈の生成AI技術を組み合わせた新システムを構築したと発表した。
質問内容をAIチャットに入力すると、長谷工版BIM内の設計図書データから必要な情報を瞬時に取得できる。プロトタイプの試験運用を2024年から実施し、想定通りに運用可能だと確認した。
長谷工コーポレーションはマンション施工累計戸数71万戸超の実績と、高い設計施工比率(2023年度実績96.8%)を背景に、マンションに特化した長谷工版BIMを構築している。2020年度には設計段階、2021年度には施工段階での導入体制を確立した。しかし建設現場の所員が設計図書を読み込み、技術情報を正確に把握するためには習熟が必要で、確認作業に時間を要していた。そこで業務効率化を目的に、今回新システムを開発した。
新システムの操作画面では、PC画面左側に長谷工BIMを活用した3D設計モデルが表示される。質問内容を画面右側のAIチャットに入力すると、知りたい情報が即座に得られる仕組みだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
スマートメンテナンス:AI活用、道路のリアルタイム異常検知システム開発 インフロニアと燈
インフロニア・ホールディングスと燈は、AIを活用した道路空間の異常検知システムを開発した。撮影した道路空間の動画を基に、ほぼリアルタイムで道路施設の変形や損傷を自動検知する。AI:建設業に特化した「AIエージェント機能」を提供、燈が生成AIに実装
燈は、建設業に特化した生成AI「AIコンストシェルジュ『光/Hikari』」において、建設業の専門業務に特化したAIエージェント機能を提供する。定型業務や企業独自のワークフローに合わせてカスタマイズ可能だ。プロジェクト:新築オフィスビル「日本橋本町M-SQUARE」着工、三井不動産と鹿島建設が開発
三井不動産と鹿島建設は、東京都中央区日本橋で開発するオフィスビル「日本橋本町M-SQUARE」の新築工事に着工した。設計・施工は鹿島建設。2025年11月の竣工を予定している。製品動向:ブラウザでBIMの設計指示やビジュアルチェックが可能に、安藤ハザマが開発
安藤ハザマは燈の協力を得て、ブラウザでBIMの設計指示や効率的なビジュアルチェックができるシステム「(仮称)Visual Check-Connect」を開発した。建築設計者とBIMオペレーター間の設計指示伝達の円滑化や、設計レビュー業務の効率化につながる。AI:オフィスデザインを自動生成するAI、イトーキとAIベンチャーの燈が共同開発へ
イトーキとAIベンチャーの燈は、オフィスデザインを瞬時にシミュレーションする生成AIと関連するアプリケーションの開発を開始した。イトーキのオフィスデータ収集/統合/活用プラットフォームに蓄積されたオフィスレイアウトなどのデータを基に、多様なパターンのオフィスを自動でデザインするAIの構築を目指す。AI:AIが断熱弱点の特定と最適部材の選定で改修提案、住友林業ホームテック
住友林業ホームテックは、AIを用いた「断熱改修工事提案システム」を開発した。AIは、改修で向上する断熱性能の見込み値を、改修前の熱損失係数に加えてスコア化し、顧客の求める性能やコストなどに適合した断熱改修工事を提示する。