291.5万円で四足歩行ロボ「Lynx」を先行予約販売 段差80cmを踏破、二足走行も:ロボット
エルザ ジャパンは、DEEP Robotics製の四足歩行ロボ「Lynx」の正式発売に先立ち、予約販売キャンペーンを開始した。四肢形状の先に駆動輪があり、大きな段差を乗り越えたり、二本足でも走行できたりする。価格は291万5000円(税込み)。
エルザ ジャパンは、DEEP Robotics製の全地形対応車輪付き四足歩行ロボット「DEEP Robotics Lynx(リンクス)」の先行予約販売を2025年2月28日まで受け付ける。価格は291万5000円(税込み)。
全地形に対応する自律走行ロボット
Lynxは、DEEP Roboticsの「X30」や「Lite 3」と同様の四足歩行型の外観を基本としている。四本の足それぞれの先端には駆動輪を設け、全地形に対応する自律走行ロボット。四肢形状を利用して最大80センチの段差を乗り越えたり、不整地を高速に移動したりできる。時速は約18キロ。
IP54の防塵防水性能を備え、川や沼地の他、悪天候下や災害現場、消防現場などでもスムーズに移動する。積載重量は12キロまでで、標準装備の広角カメラは1080P。
Lynxは「DEEP Robotics AI+」イニシアチブに基づいて構築されており、不整斜面や階段、石段などを本体に搭載するカメラを使って2脚の状態で自律バランスを取って下るなど、Embodied AIに関する知見をLynx独自の設計に合わせてカスタマイズしたさまざまな機能を搭載している。
外形寸法はスタンディングした状態で80×50×60センチ。重さは30キロ。
予約受付は、キャンペーンニュースリリースから専用フォームではなくメール(sales_md@elsa-jp.co.jp)で受け付ける。ページ内の「予約販売お申し込みはこちらから」をクリックしてメール送信で申し込む。製品引き渡しは2025年3月以降になる見込み。
DEEP Roboticsは、2017年に中国杭州で創業した産業用四足歩行ロボットのパイオニア企業。中国で初めて四足歩行ロボットによる変電所の完全自律検査を実現し、発電所、工場、トンネルの点検、緊急救助、火災検知、科学研究などの用途に導入されている。
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