家が誰かの家に生まれ変わる「循環する家」実現へ、積水ハウスが2050年までの達成目指す:サーキュラーエコノミー
積水ハウスは、リサイクル部材だけで構成された家づくりと、家がまた次の家の部材となる新たな資源循環モデルの構築を目指す「家がまた誰かの家に生まれ変わる『循環する家』Circular Design from House to House」を発表した。2050年までの達成を目指す。
積水ハウスは2024年12月4日、住宅業界のサーキュラーエコノミー移行を目指すアクション「家がまた誰かの家に生まれ変わる『循環する家』Circular Design from House to House」(House to House)を発表した。リサイクル部材だけで構成された家づくりと、家がまた次の家の部材となる新たな資源循環モデルの構築を目指す取り組みで、2050年までの目標達成を目指す。
サプライヤー企業らとともにサーキュラー移行実現を目指す
House to Houseは「つくり方から、つくりなおそう。」をスローガンに、3万点以上からなる家の部材を見直し、リユース、リニューアブルなどを含むリサイクル部材だけで構成された家づくりと、持続可能な資源利用を進める。
実現に向けては、サプライヤーに対し、新たなリサイクル部材開発のヒントとなる積水ハウスのノウハウを共有するとともに、大学との共同研究を進めている。
積水ハウスは、新築施工やアフターメンテナンス、改修時に排出される廃棄物を全国21カ所(2024年12月4日現在)の自社施設「資源循環センター」でリサイクルしている。資源循環の取り組みについては施設見学や説明会を通じて共有。10社以上のサプライヤーと、建材の開発や改善に活用する取り組みを展開し、リヂストンや大建工業では実際の運用が始まっている。
また、改修/解体やリサイクル技術、環境配慮設計、生産段階の意思決定プロセスなどについて知見を持つ東京大学大学院 新領域創成科学研究科 社会文化環境学専攻 教授 清家剛氏との共同研究を実施。素材ごとの再利用状況や、商品のリサイクル性に対するサプライヤーの取り組みなどについて、現状分析を行う。
12月4日には積水ハウスWebサイト内にHouse to Houseの特設サイトを設置し、取り組みの概要やコンセプトムービーなどの公開を開始した。Webサイトでは今後も、住宅関連業界向けに情報を発信していく予定だ。
積水ハウスは、House to Houseを含むサーキュラーエコノミーへの移行に向けて、これまでの取り組みを見直し、「CIRCULAR DESIGN PROJECT(サーキュラーデザインプロジェクト)」として、新たに「住宅の長寿命化」 「住宅部材と原材料の循環利用」「自然資本の持続可能な利用」の3つの領域に体系化した。
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