横浜市がドローンとIoTセンサーによる水道事業の遠隔巡視に乗り出す NTT Comが自動巡回を支援:ドローン(2/2 ページ)
横浜市とNTTコミュニケーションズは、配水ポンプ場の点検をドローンの自動巡回で遠隔から実施する実証実験に成功し、従来の手法と比較して点検時間を削減できること確認した。2024年11月19日、実証事業の内容やドローンの飛行デモンストレーションについて、報道陣に公開した。
2024年10月にはドローンによる自動巡回に成功
屋内用ドローンの実証実験は、2024年10月17〜18日の2日間にわたって実施した。NTT コミュニケーションズが、Wi-Fi経由で遠隔地からの自動巡回を実現するパッケージ「Skydio Dock and Remote Ops.」を導入。機器構成は、非GPS環境下でも正確な位置制御が可能なドローン「Skydio2/2+」と、ドローンの自動離着陸と自動給電ができる屋内用ドローンポート「Skydio Dock Lite」、ネットワーク構築機材はStarlink Businessに加え、電波を中継することで配線不要で広範囲にWi-Fiエリアを構築できるPicoCELAを複数台配置し、ポンプ場内全域でのドローンの安定的な通信環境を構築した。
実証では、通常時と災害時を想定した自動飛行ルートを作成し、アナログ/デジタルメーターや設備の水/油漏れなどを対象に、繰り返し同じ位置からドローンで撮影。飛行の正確性や安定性、撮影画像の有用性、不感地帯での電波品質などを調査した。
実証の結果、撮影した映像や画像をリアルタイムに伝送し、遠隔からでも現地の目視と同等レベルで判別できることを確認した。従来の手法と比較して、点検時間の削減が可能になる。
NTT コミュニケーションズが今後、横浜市のドローン導入を支援するとともに、蓄積した撮影データの画像解析にAIを活用することを検討し、配水ポンプ場点検のさらなる効率化や判断基準の統一化を目指す。
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