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建設現場でも導入された清掃ロボット技術で社会課題に挑む 環境配慮型のクリーナーも発売、ケルヒャーFM(3/3 ページ)

ケルヒャー ジャパンは、人手不足など日本国内の社会課題にも対応する業務用清掃製品を展開している。建設現場でも導入実績がある床洗浄ロボットや中型のロボットバキュームクリーナーなどのラインアップに加え、新たに本体に再生プラスチックを使用した環境配慮型の業務用ドライクリーナーを開発した。

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100度近い高温の水で除草

 温水除草システムHDS 1000 DE WEEDは、100度近い高温の水を植物の根に行き渡らせ、タンパク質構造を変異させ、枯らすことで雑草の再生を防ぐ。高温水を継続的に安定供給できるボイラーや、均一な高温水を効率よく散布できる除草ノズルなどでの独自技術を活用。薬剤を使用しないため土壌汚染がなく、石畳の目地や法面などの機械や人手が入れにくい場所にも対応する。高速道路の路肩の除草や、自治体と連携した外来生物の雑草の駆除などに活用されている。

 エンジン式温水高圧洗浄機の仕様は、サイズ1100(長さ)×750(幅)×785(高さ)ミリメートル、重さは199キロ、1時間当たりの吐出水量は450〜900リットル。ノズルはスポット散布向けのWR10(直径100ミリ、散布目安80〜150平方メートル/時)から広いエリアに適したWR100(幅1000ミリ、同550平方メートル/時)まで4種類を用意した。

温度管理機能付きで安定した高温水吐出を維持
温度管理機能付きで、安定した高温水吐出を維持
ノズルは用途に合わせて4種類を用意
ノズルは用途に合わせて4種類を用意している

ケルヒャーで初めて製品へ本格的な再生プラスチックを採用

軽量で、階段の持ち歩きなどでも取り回しが容易だ
軽量で、階段の持ち歩きなどでも取り回しが容易だ 筆者撮影

 2025年1月には、環境配慮型の業務用ドライクリーナー「T 11/1 Classic Re!Plast」を発売予定だ。本体に再生プラスチックを60%使用し、約1.4キロ分のバージンプラスチックを削減。Karcherはこれまで、梱包材のプラスチック削減などに取り組んできたが、製品への本格的な再生プラスチックの使用は今回が初めて。

 本体サイズは375(長さ)×285(幅)×385(高さ)ミリ。重さは3.8キロで、フロアノズルも軽量タイプを採用し、階段の持ち歩きなどでも取り回しが容易だ。再生プラスチック部品は、既存機種と同等の業務用途に耐える自社設計基準をクリアしている。オプションのHEPAフィルターを使用することで、周囲の空気環境にも配慮した清掃作業が可能になる。

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