建設ICTを網羅してワンストップで提供する福井コンピュータのプラットフォーム、12月公開:産業動向
福井コンピュータスマートは、建設ICTのソリューション群を網羅して、ワンストップで導入サポートも提供するプラットフォーム「FC Apps Direct」を2024年12月にリリースする。
福井コンピュータグループが販売する建築・土木ソフトウェアのサポートを専門に展開する福井コンピュータスマートは2024年12月11日、建設業に特化し、ワンストップで解決策を提供する新しいサービスプラットフォーム「FC Apps Direct」を公開する。
建設業に特化し、ワンストップで建設DXの解決策を提供
FC Apps Directは建設業の生産性向上や効率化を支援するソリューションを、参画するパートナー企業と共に提供し、顧客の利便性向上を図ることにより、建設業の課題解決を推進します。
建設業界は労働力不足や材料費の高騰、環境への配慮などの課題に直面している。対処するため、デジタル化は必要不可欠だが、そのための製品やサービスを簡単に見つけにくい状況にある。
FC Apps Directは、建設業界の多様なニーズに応えるためのソリューションをWeb上で迅速かつ最適に提供することを目的としている。デジタル化を促進するアプリケーションだけでなく、運用を支援するサポートやBPO、自動化を促進するAI関連サービスなど、複層的にサービスを提供し、顧客提供価値を最大化する。
福井コンピュータスマートは既に多くの建設会社や個人など3万社11万人の顧客基盤を持っており、この基盤を活用して業界全体の支援につなげる。サービスの検討から購入、決済、更新まで必要なサービスをワンストップで提供し、建設業の環境改善と生産性を高める。2024年12月のサービススタート時点では、一部製品で決済機能を利用できる。
プラットフォームを活用して生まれる多様なデータは、2025年度に竣工する福井コンピュータスマートのデータセンターへの格納を予定しており、今後はこのデータを活用した新規サービスの創出も視野に入れている。
福井コンピュータグループは、建設業の有資格者が約100人在籍しており、豊富な専門知識と経験を保有したエキスパートが最適なソリューションの提供をサポート。
また、建設業に特化した様々なソリューションを提供するため、パートナー企業と共に成長していく方針だ。パートナー企業が参画することで、業界での認知拡大を図る機会を得られる。
【現在のパートナー企業(製品名:企業名)※2024年11月時点】
- 設計コネクトサービス「ARCHITREND ONE」:フォトラクション(共同開発)
- 動画/AR手順書システム「Dive」:エピソテック
- 国産クラウド型ドローン測量システム「KUMIKI」:スカイマティクス
- 現場リモートツール「SynQ Remote」:クアンド
- 現場デジタル化ツール「現場Plus」:ダイテック
今後、掲載するソリューションは2027年度を目処に約100ラインアップを計画し、顧客基盤や事業シナジーを活用し、効率的かつスマートにサービスを提供する。サービスを通じて生まれるデータはデータセンターに蓄積し、次のイノベーションの提供材料として利活用し、業界課題に対する解決を推進する。
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