建設業クラウドサービス「現場 Plus TF」に最新バージョン、ダイテック:現場管理
ダイテックは、建設業向けクラウドサービス「現場 Plus TF」の最新バージョンをリリースした。ネットワーク工程表の作成機能や図面ファイルへの写真貼り付けといった機能が加わった。
ダイテックは2024年11月7日、建設業向けクラウドサービス「現場 Plus TF」の最新バージョンをリリースしたと発表した。
現場の情報共有を全てクラウド上で一元管理できる「現場 Plus TF」
現場 Plus シリーズは、住宅業の「現場 Plus」、建設業の現場 Plus TFの2種類を提供しているクラウドサービス。クラウド上に登録した情報は、ダイテックが国内で自社運用するIDC(インターネットデータセンター)で、安心安全に運用できる。
建設向けの現場 Plus TFは、建設現場でそれぞれのソフトで対応していた工程表作成や工程管理、写真、図面、書類、点検業務、検査業務などを工事関係者で一元管理できる。日々、やり取りされる工事情報を関係者間で工事に関わる情報を共有することで、情報共有の迅速化や円滑化を図り、建設現場の生産性向上につなげる。
ネットワーク工程表の作成と図面に写真貼り付けが可能に
今回の最新バージョンでは、既存のバーチャート工程表に加え、建設現場でマスター工程表として用いるネットワーク工程表を作成する機能を搭載した。詳細な施工計画を立てられ、工程の変化にも即時対応できる。
また、出来高曲線(予定/実績)の表示では、出来高の予定や実績を登録すれば、ネットワーク工程表上に表示。工期に対する工程や出来高の進捗を確認できるため、建設現場の工程運営や量的把握に寄与する。
登録した図面ファイルに工事写真などを貼り付ける機能も備えた。図面と施工状況とを比較し、プロジェクトの品質向上や作業効率化の向上につながる。
他にも、バーチャート工程表や工程表変更通知、ファイル管理といった既存の機能もアップデートしている。
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