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“亀”のようにひっくり返ったままでも離陸する狭小空間特化の点検ドローンJapan Drone 2024(2/2 ページ)

Liberawareの超狭小空間に特化した点検ドローン「IBIS2」は、産業用ドローンとしては世界最小クラスで、これまで点検が困難だった天井裏やパイプスペースといった狭い箇所でも飛行できるのが特長だ。また、粉じんや水滴の環境下でも使える防じん構造が施されている。

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独自の防塵構造で粉塵や水滴に強く、幅広い点検業務に対応するオプション

 IBIS2は、小型かつ軽量でありながら、最大11分間飛行に耐える。モーターはIP51の防じんと水の侵入に対する保護能力を備える。そのため、ホコリが舞ったり水滴が落ちたりする場所でも問題なく飛行し、その場所の状況を確実に撮影。暗闇でも鮮明な撮影ができるように、感度が高いイメージセンサーと自然光に近い発光ができるライトも装着している。

 IBIS2のように地下ビットや下水道などの内部を点検する場合は、操縦に用いる電波環境も重要となる。Liberawareはその対策として、自社開発のエクステンションアンテナを使うことで電波環境を改善できるようにしている。

 他にもIBIS2には、機体上方の撮影に特化したカメラやサーモカメラなどのオプションも用意しており、さまざまな目的に応じた点検が可能になる。

IBIS2 の操縦風景(デモ)。機体のカメラを見ながらコントロール
IBIS2 の操縦風景(デモ)。機体のカメラを見ながらコントロール

国内メーカーならではのワンストップサービス

 サイズや機能面がフィーチャーされがちなドローンだが、今回のLiberawareブースでは、日本製であることのメリットもアピールした。

 日本製のメリットはいくつかあるが、その中でも最大なのは破損や不具合への対処が迅速にできることにある。IBIS2は、高い防塵能力を備え、機体の周囲を柔らかい素材で囲うなど壊れにくい構造になっているが、飛行するハードウェアである限り、故障や破損の発生を皆無にはできない。

 そのため、Liberawareは迅速なフォロー態勢を用意している。Liberawareは日本企業であり、IBIS2も国内で生産し、不具合や破損などへの対応も国内の拠点で行っている。国内での補修やメンテナンスのため、スケジュールが大幅に長期化することはない。

 運用や導入に関しては、2つのプランがある。1つはLiberawareがドローンを飛ばし、3Dモデルの生成や報告書の作成までを行う。もう1つは、点検を実行する会社がIBIS2を購入し、飛行や点検、その後の処理を含めて自社で内製化するパターンだ。後者では、ドローン一式の買い取りの他、レンタルも可能だ。

ブースでは狭いパイクの中を飛行するデモも披露
ブースでは狭いパイクの中を飛行するデモも披露
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