小型SAR衛星データを用いた防災ソリューションの実証実験を実施へ:GIS
大和ハウスグループの大和ハウスベンチャーズが、2023年4月にSynspectiveに出資した。また、Synspectiveと大和ハウスグループのフジタが、SAR衛星データを用いた防災ソリューションの実証実験を実施する。
大和ハウスは2024年6月20日、大和ハウスベンチャーズが、同年4月にSynspectiveに出資したと発表した。また、Synspectiveと大和ハウスグループのフジタが、SAR(合成開口レーダー)衛星データを用いた防災ソリューションの実証実験を実施すると発表した。
Synspectiveは、小型SAR衛星コンステレーションから得た衛星データなどを基に、ML(機械学習)などを用いて情報を抽出、目的に応じて整理することで、顧客の課題に向けたソリューションを提供している。また、小型SAR衛星の開発や運用も担っている。
Synspectiveとフジタが実施する実証実験は、能登半島地震における河道閉塞復旧工事において、SAR衛星データを用いるものだ。同工事は、石川県輪島市にて2024年2月6日から2025年3月31日まで実施される。
衛星はSynspectiveの「StirX1」および「StirX3」を使用。強度差分解析などを用いたSAR解析結果と、UAVレーザー測量データなどを比較する。
衛星SAR解析により、地震で崩れた斜面の変動をどの程度評価できるかを検証するほか、道路の寸断により計測監視が難しい大規模崩壊斜面における施工時の安全モニタリングを実施する。また、衛星に搭載したSARセンサーの適用性を確かめ、現場の安全管理に要する変位計測を補完するデータをSARで得られるかどうかを検証する。
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