マンション居住者向けにVR防災訓練の地震編を提供開始、大和ライフネクストと理経:xR
大和ライフネクストと理経は、横浜市との3者連携協定に基づき、マンション居住者向けのサービスとして、地震災害への備えに特化した「VR防災訓練 地震編」を開発した。
大和ライフネクストと理経は2024年4月1日、マンション居住者向けのサービスとして、地震災害への備えに特化した「VR防災訓練 地震編」の提供を開始した。
「発災時編」「発災後編」「被災生活期編」でVR防災訓練
VR防災訓練 地震編は、大和ライフネクストが持つ管理組合活動における課題解決の知見と、理経が持つVRコンテンツ生成技術の融合で、2021年11月にリリースした「VR消防訓練」の地震災害への備えに特化した新コンテンツ。2024年1月1日に発生した令和6(2024)年能登半島地震をはじめ、近年では日本各地で大規模震災が相次いで発生し、顧客からは地震災害のコンテンツに対する要望が多く寄せられていたという。
VR防災訓練は、スマートフォン1台でインターネット上のVR(仮想現実)映像を視聴して体験できるため、マンション居住者の都合に合わせられ、高い参加率が期待される。
開発の際には、地震が生じたときに顧客から寄せられた問い合わせの内容や、管理受託マンションでの被害状況などを分析し、トレーニング内容に反映している。
また、居住者への案内や参加者の集計、実施後のアンケート集計など、訓練を実施するにあたって必要となる一連の作業も機能に備わっているので、マンション管理組合の負担軽減に寄与する。
プログラムは、「発災時編」「発災後編」「被災生活期編」の3種で構成。発災時編では、地震発生直後の居室内をCGで作成し、震度6強の揺れをVR映像で再現した。家具の転倒防止策の有無による変化を体験できる他、防災機器検査協会と千葉科学大学の協力のもと振動台を使用して過去の地震を再現した実写映像を用い、家具の転倒防止策の効果や実施方法を紹介している。
発災後編は、水道設備や電気設備、ガス設備といったライフライン確保の重要性を再認識させる訓練。被災生活期編は、在宅避難するか避難所に行くかの判断基準や在宅避難にでどういった備えが必要なのかを体験する。例えば、玄関ドアが開閉できない、エレベーターが長時間停止、水が止まってしまった場合のトイレなどの衛生管理など。
今回のサービスは、横浜市との三者連携協定による「次世代型マンション防災コンテンツの共同研究開発」の成果で、大和ライフネクストの防災サービスブランド「マンション防災manbow(マンボウ)」の一つとして提供する。
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