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AIで鉄骨高力ボルト締付けを自動検査、オービタルネットが評価版サービスを無償提供:AI
オービタルネットは、「鉄骨高力ボルト締付け自動検査サービス」評価版の提供を開始した。建設現場で、部材と部材を接続する高力ボルトの締付け検査を自動化するサービスで、正式リリースは2024年8月の予定。
オービタルネットは2024年4月8日、「鉄骨高力ボルト締付け自動検査サービス」の評価版サービスの提供を開始した。
鉄骨高力ボルト締付け自動検査サービスは、ビルなどの建設現場で、鉄骨建築物や構造物の部材と部材を接続する高力ボルトの締付け検査を自動化する。
締付け後のボルト群をスマートフォンやタブレットで撮影し、サーバにアップロードすることで、AIがそれぞれのボルトの締付け角を測定して、全体の合否を判定する。ユーザーは即座に結果を受信できる。
現状では、締付け角度や全体の平均値の算出、双方の比較による合否判定を目測や手計算で行っている。自動検査サービスを活用することで、作業の効率化や省力化が可能となる。
今回提供する評価版は、2024年6月28日まで無償利用が可能で、利用には、利用規約とプライバシー・ポリシーを確認した後、利用申請書をFAXまたはメールで送ると、サービスサイトのURLとID、パスワードが発行される。評価版での検証を重ね、正式版は同年8月のリリースを予定している。
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