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山岳トンネル工事の技術力向上へ「実物大模擬トンネル」構築 鉄建建設が施工の遠隔化や自動化目指すスマートコンストラクション

鉄建建設は、千葉県成田市の建設技術総合センター内に、山岳トンネル工事の研究/技術開発を行う実物大模擬トンネルを構築し、運用を開始した。今後、模擬トンネルを利用し、施工の遠隔化や自動化などを始めとした技術開発や実証実験を実物規模で進める。

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 鉄建建設は2024年4月12日、施工の遠隔化や自動化などに向けた技術力強化を目的に、千葉県成田市の建設技術総合センター内に、山岳トンネル工事の研究/技術開発を行う実物大模擬トンネルを構築し、運用を開始した。今後、模擬トンネルを利用した実物規模の技術開発や実証実験を推進する。

模擬トンネルの全景(2024年4月初旬現在)
模擬トンネルの全景(2024年4月初旬現在) 出典:鉄建建設プレスリリース

 模擬トンネルの延長は21メートルで、一般なトンネル覆工(10.5メートル/スパン)の2スパン分とした。覆工コンクリート完成時の仕上がり断面寸法は、トンネル内空幅10.2メートル(スプリングライン位置)、トンネル内空高さ7.1メートル、内空断面積は約61平方メートル。新設される2車線高速道路トンネルの規模で計画した。トンネル支保構造は、鋼製アーチ支保工と吹付けコンクリート(厚さ200ミリ)から成り、覆工コンクリートの巻厚は300ミリ。また、吹付けコンクリートや覆工の構築段階の構造的な補強として、根巻きコンクリートと外枠を設置する。

模擬トンネルの断面図と縦断図
模擬トンネルの断面図と縦断図 出典:鉄建建設プレスリリース

 鉄建建設は、模擬トンネルを活用し、トンネル施工の遠隔化と自動化を目的とした研究開発や、施工管理の省力化と生産性向上を図る技術開発の強化、覆工コンクリートの低炭素化に関する研究開発などを推進する。既に模擬トンネルを活用した研究開発として、油圧ブレーカ(ベースマシン0.8立方メートル級)の遠隔操作技術の構築と自動化に向けた取り組みに着手している。

模擬トンネルを活用した研究開発の一例。画像は油圧ブレーカの遠隔操作技術の構築
模擬トンネルを活用した研究開発の一例。画像は油圧ブレーカの遠隔操作技術の構築 出典:鉄建建設プレスリリース

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