建設業界の労働時間を大幅に削減するAI OCR「DX Suite」 ヒューマンリソシアが提供するさらなる活用術とは?:AI(1/3 ページ)
ヒューマンリソシアは2023年3月8日、「2024年問題」への早急な対応が業界全体で課題となっている建設・不動産企業に向け、「残業時間削減とデータ利活用を促進するDXソリューション解説セミナー」を開催した。
2019年に施行された「働き方改革関連法」。建設業界に関わらず、「長時間労働の是正」や「公正かつ公平な待遇の確保」「女性の社会進出促進」など、数々の働き方改革が盛り込まれている。なかでも建設業界では、時間外労働の上限規制で、5年の猶予を与えられたものの、適用を迎える2024年まで残り1年と迫っている。
ただでさえ人手不足が叫ばれている現状で、残されたわずかな期間で業務改革を成し遂げ、従業員個々の厳密な労働時間管理を実現するのは、容易ではない。国土交通省が2021年に発表した「毎月勤労統計調査」の残業時間でも、建設業は全産業と比べて、約2割増しという結果が示された。また、技術者の約4割が4週4休以下で就業している状態も続いており、彼らの作業負担を減らす業務効率化は、もはや業界の最重要課題と言っても過言ではない。
事務作業の時間短縮に貢献する「DX Suite」、アナログ帳票を即時にデジタル変換
日に日に深刻化していく、建設業界の「人材不足」と「長時間労働の常態化」。その改善に大いに役立つ可能性を秘めているのが、AI insideのAI OCR「DX Suite」だ。AI OCRとは、AI技術を活用した光学文字認識機能(OCR)の仕組みやサービスのこと。
DX Suiteでは、手入力された資料をアプリで読み込むだけで、そこに書かれた文字や情報を簡単にcsvやExcelといったファイル形式に変換する。申込書や領収書など、アナログで管理されてきたあらゆる資料をデジタル化できるため、従業員の事務作業の負担をなくし、業務効率化や労働時間の削減に大きく貢献する。
最大の特徴は、圧倒的な読み取り精度の高さだ。PDFはもとより、JPEGやTIFF、GIFとあらゆる拡張子に対応している。複数行に及ぶ手書き文字でも問題なく読み込めるのはもちろん、縦書きや多国籍言語でも自動で認識する。それだけでなく、例えば傾いたり横向きになっていたりなど、少し歪な画像であっても問題なく識別でき、裏表印刷の文書も自動で読み込める。また、2重線や訂正印などのイレギュラーな文字はあえて判別しない機能も搭載している。この他、企業独自の書式でつくられた請求書など、フォーマットを持たない資料でも、詳細設定の調節で読み込みできるのもポイントだ。
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