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500万画素センサーに30倍光学ズームを装備 夜間も使える遠隔監視カメラ「ロボイーグルアイ」:第5回 建設・測量生産性向上展(2/2 ページ)
建設現場では、夜間や休工日の防犯が課題となっている。ドーム型カメラは、人だけを検出して管理者のスマホにプッシュ通信する機能や現場のカメラを通じて威嚇音声を発する機能を備え、無人となった現場の防犯に役立つ。
本体内のメモリに映像を記録、遠隔監視は内蔵SIMで通信
ロボイーグルアイは、本体内にメモリ(SDカード容量128GB)を備え、独立した状態で現場状況を記録する。特筆すべきは、人だけを限定して検知する「ヒューマノイド検知」だ。ヒューマノイド検知機能は、一般的な動体検知機能と違い、人だけを検出する。そのため、風に揺れるシートや通過するクルマ、動物なども検知してしまう誤検知が起きない。人に特化した検知ができるので、管理者への無駄な通報の乱発や誤通報が避けられる。
また、現場に人が侵入すると、プッシュ機能で管理者のスマートフォンに知らせる。カメラ内にはSIMカードが差し込まれており、ドコモ回線を介してスマホなどの外部と通信する。
ロボイーグルアイにオプションの外部スピーカを接続すると、現場に設置したロボイーグルアイで“威嚇音声”を発し、工事現場以外でも有効だろう。昨今頻発しているソーラーパネル設置施設での電線盗難の対抗策としても活用できそうだ。
ちなみに、ロボイーグルアイのカメラは、0〜360度のパン(横方向の回転)と-10〜90度のチルト(上下方向の首振り)が可能だ。30倍の光学ズームと併用すると、広い範囲の監視が実現する。
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