住まいの防災に関する生活者意識調査の結果を発表:調査レポート
パナソニック ホームズは、住まいの防災に関する生活者意識調査の結果を発表した。防災上一番身近で重要となる家の耐震補強などが、あまり意識されていないことが判明している。
パナソニック ホームズは2023年8月10日、住まいの防災に関する生活者意識調査の結果を発表した。防災上一番身近で重要となる家の耐震補強などが、あまり意識されていないことが判明している。
同社は2023年7月に、品川区戸越地区の戸越銀座商店街にて街頭インタビューを実施した。同地区は、災害時に被災規模が大きくなりやすい木造住宅密集地域を有する。
同インタビューにおいて、「あなたの防災対策、口の利けない人、教えてください」というテーマで「家」と回答した人は45人中1人に留まった。
また、同月にWebにて「住まいの防災に関する意識調査」を実施。全国1030名が回答した。
「日常生活において防災を意識している」と回答したのは全体の56.7%となった。一方で、「意識している」と回答した人のうち、「家の耐震補強」を実践できている人は36.6%に留まっている。
「防災」と聞いてはじめにイメージするものでは、「食料・水の備蓄の確保」が42.7%で1位となった。これに対し、「住宅の耐震補強」と回答した人は6.8%で、5項目中4位となっている。
さらに、「防災で実践していること」については、全体の半数以上が「食料・水の備蓄の確保」「ハザードマップの確認」と回答。一方、住宅の耐震補強を実践している人はわずか25.6%で、5項目中最下位となった。
同社は今後も、広報発信やマスコミを介した宣伝、Web、住宅展示場における演出などを通じて、住まいの防災の重要性について広く理解を得るコミュニケーション活動を実施するとしている。
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