クラウド録画サービス「Safie」とLEDディスプレイ「Field Board」が実証 施工進捗を大型ビジョンで共有:現場管理
セーフィーとセイビ堂は、クラウド録画サービス「Safie」と建設現場向けLEDディスプレイ「Field Board」をAPI連携させる実証実験を行った。
セーフィーとサインメーカーのセイビ堂は2023年8月30日、クラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」と建設現場向けLEDディスプレイ「Field Board(フィールドボード)」をAPI連携し、共同で実証実験を行ったと発表した。実験の目的は、広大な敷地の現場内での情報共有をより容易にし、さらに適切かつスムーズな意思決定の実現を目指した。
現場の大型液晶ビジョンに「Safie」の映像を投影し、工事の進捗管理に
セイビ堂は、1968年に「セイビ堂看板店」として創業。その後、LED看板のパイオニアとして企業や自治体、国際的な催事の看板を手掛けてきた。現在は、デジタルサイネージ、LEDビジョンなど、LED看板業を中心にテクノロジーを駆使して多彩な事業を展開している。
セーフィーは、セイビ堂が提供する建設現場向けLEDディスプレイのField Boardと、API連携することで、現場に設置された大型の液晶ビジョンにクラウド録画サービスSafieの映像データを静止画を数十秒ごとに更新するなどして映し出し、よりスムーズな現場の進捗管理に役立てる。
広い建設現場敷地内でも、離れたエリアでの工事進捗や事故発生の有無などを一目で把握でき、各現場の作業進捗を確認しながら即時性をもった業務判断が可能になる。
Field Boardは、LEDビジョンやモニター、プロジェクターなどの表示機を用い、現場での朝礼をデジタル化する配信システム。リアルタイムに周囲の環境や状況と連動し、効率的な情報伝達と現場のコミュニケーション力を高める建設現場のツールとなっている。
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