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日本酒「七田」で知られる天山酒造の“酒蔵”をMatterportでデジタル化、5000m2の施設を1日で撮影完了点群(2/2 ページ)

マーターポートは、日本酒「七田」の酒蔵製造ラインをMatterportキャプチャーサービスとPro3カメラで、デジタルツインで鮮明に3Dモデル化した。

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デジタルツインは設備導入やメンテナンスの検討でも役立つ

 天山酒蔵では、公式Webサイト上で、Matterportで生成したデータとして、立体的に俯瞰するドールハウスや平面図、ウォークスルーを公開している。外観から内部までリアルに歩いているようにシームレスに動き回れ、没入感あるバーチャルツアーを国内外から楽しめる。「酒林(杉玉)」や「甑(こしき)」など随所に解説や動画を挿入し、クラフトマンシップの発信や理解醸成につながる。国の有形登録文化財に登録された蔵をはじめ、伝統的な酒造りの施設や設備のデジタルツイン作成で、再現性が高いデジタルデータの記録として、日本酒文化の継承にも貢献する。

3Dモデル上には解説や動画も挿入可能(写真はスパーリング日本酒の貯蔵施設)
3Dモデル上には解説や動画も挿入可能(写真はスパーリング日本酒の貯蔵施設) 提供:マーターポート
公開されているデジタルツインには、昔使用していた木桶など坂づくりの歴史を伝える展示も
公開されているデジタルツインのヴァーチャルツアーでは、昔使用していた木桶など坂づくりの歴史を伝える展示も 提供:マーターポート
昔使われていた白磁樽の展示
昔使われていた白磁樽の展示 提供:マーターポート

 また、デジタルツインは設備導入やメンテナンスの際にも役立つ。社内外とデジタルツインを共有し、デジタルツイン上で寸法計測や指示を書き込むことで、コミュニケーションの迅速化や円滑化、出張費などのコスト削減が見込まれる。また、製造設備のメンテナンス情報、保証書、ドキュメント、メーカー情報を3D空間内に添付すれば、一元管理が実現する。さらには、点群データを書き出し、設備メーカーで搬入シミュレーションなども可能になる。

天山酒造 代表取締役社長 七田謙介氏(左)、マーターポート 執行役員 社長 蕭敬和氏(右)
天山酒造 代表取締役社長 七田謙介氏(左)、マーターポート 執行役員 社長 蕭敬和氏(右) 提供:マーターポート

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