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木造とRC造のハイブリッド構造「ブランシエスタ浦安」完工、CO2削減:導入事例
長谷工コーポレーションは、RC造と木造のハイブリッド構造で同社初の専有部木造を採用した都市型賃貸マンション「ブランシエスタ浦安」を2023年2月15日に完工した。環境配慮型コンクリート「H-BAコンクリート」を採用し、CO2排出量を削減する。
長谷工コーポレーションは、RC造と木造のハイブリッド構造で同社初の専有部木造を採用した都市型賃貸マンション「ブランシエスタ浦安」を2023年2月15日に完工した。
同マンションでは、最上階にRC造と木造のハイブリッド工法を採用し、木造住戸全14戸を設置した。住戸内部には屋根勾配を利用したロフトを設置し、天井およびロフト格子にも木材を使用した。
木材がCO2を貯蔵し、大気中のCO2濃度の上昇を抑制、RCと比較して製造時のCO2排出量を削減する。軽量で加工しやすいだけでなく、ぬくもりややすらぎを感じられるなど居住性・快適性の向上などのメリットもあるという。
また、最上階のRC部分には当社独自開発の環境配慮型コンクリート「H-BAコンクリート」を採用し、CO2排出量の削減に寄与。H-BAコンクリートは、普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種を併用。CO2排出量を削減できる同社開発の環境配慮型コンクリートで、同プロジェクトでは最上階のRC造に採用し、約11tのCO2排出量削減を見込む。
同マンション内のシェアラウンジは外観デザインを踏襲しており、カウンタータイプとブースタイプがある。入居者専用のフィットネススタジオも備える。
同マンションは、地上7階建、総戸数208戸。東京メトロ東西線「浦安」駅より徒歩7分。
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