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「ChatGPT」がBIMソフトのトラブル解決策を即答、mignの建設特化AIモデル「chact」に追加機能ChatGPT

ChatGPTをベースに建設分野に特化して開発したAIモデル「chact」に、新機能が追加された。最新の言語モデルとなるGPT-4を活用して、BIMソフトのエラーが生じた際に内容をコピー&ペーストするだけで解決策を回答する。

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 mignは2023年4月6日、ChatGPT(チャットジーピーティー)によるBIM/CIMなどの建設系ソフトウェアのエラーおよびトラブル対応機能を建設特化対話AIモデル「chact(チャクト)」に追加実装したと発表した。建設系ソフトウェアの種類とエラー、トラブル内容をコピー&ペーストすることで、ChatGPTが迅速に対応方法を回答する。

建設系ソフトの種類とエラー内容をコピペするだけで、解決策を返答

 mignは、ChatGPTの言語モデル「GPT-3 davinci」を用いて、主要な建設関連法規(国土開発、都市計画、建築/住宅関連の法律/政令/勅令/府省令/規則、計429法規の全条文、5016の見だしと対応する条項号約65万文字※他の法律を参照するのみの内容は除く)を学習させた建設領域に特化した自然言語モデルchactを開発した。

 chactは一般的な応答だけでなく、建設関連の質疑に対応した応答が可能となり、質疑に関する人とのコミュニケーションコストを削減することに寄与すると期待されている。

 今回、実装した追加機能では、2023年3月にリリースしたChatGPTの大規模言語モデルGPT-4を活用し、業務で用いている建設系ソフトウェアの種類とエラーやトラブルの内容をコピー&ペーストすることで、ChatGPTが素早く解決策を回答する。

「chact」のデモ画面
「chact」のデモ画面 出典:mignプレスリリース

 設計業務のユースケースでは、まず社内システム(インターネット、メール、LINEなどのアプリなど)にchactを実装し、設計業務でエラーやトラブルがあったときにchactに質問を入力する。chactから、必要な対応方法や手続きなどの情報が得られる。対話のように質問を連続して入力することで、より詳細で正確な回答を得られる可能性がある。

chactとの質疑応答例

ユーザーの質問:

ソフトウェア:Revit

エラー内容:RevitでBIM 360モデルを開くと、ソフトウェアがクラッシュまたはフリーズします。Revitには、次のいずれかのメッセージが表示されます。修復不可能なエラーが発生しました。プログラムは終了されます。すべてのデータが最近保存されたため、修復ファイルを作成する必要はありません。修復できないエラーの原因の可能性についての詳細は、[ヘルプ]または[F1]を押してください。

chact(GPT-4)による回答(5秒程度で回答開始):

RevitでBIM 360モデルを開こうとするとクラッシュまたはフリーズする場合、いくつかの一般的な原因が考えられます。以下のトラブルシューティング手順を試してください。

1. RevitとBIM 360のバージョンを確認してください。互換性のないバージョンが原因で問題が発生することがあります。RevitとBIM 360を最新バージョンにアップデートしてください。

2. グラフィックスカードのドライバーを更新してください。最新のグラフィックスカードドライバーに更新することで、表示や処理に関連する問題が解決されることがあります。

3. RevitとBIM 360のキャッシュファイルをクリアしてください。キャッシュファイルが破損していると、正常に動作しないことがあります。RevitとBIM 360のキャッシュファイルを削除し、再度開いてみてください。

4. ネットワーク接続を確認してください。不安定なネットワーク接続や遅延が原因で、BIM 360モデルの読み込みに問題が発生することがあります。インターネット接続を確認し、必要に応じてネットワーク管理者に連絡してください。

5. モデルに問題があるかどうかを確認してください。BIM 360モデルが破損しているか、不正なデータが含まれている可能性があります。別のRevitプロジェクトで問題が再現するかどうかを確認し、問題があるモデルに対して修復を試みてください。

6. Revitのプラグインやアドインを無効化してみてください。サードパーティ製のプラグインやアドインが原因で競合やクラッシュが発生することがあります。無効化して問題が解決するかどうかを確認してください。

7. 必要に応じて、Autodeskサポートに問い合わせてください。上記の手順で問題が解決しない場合は、Autodeskサポートチームに連絡して、詳細な調査と支援を求めてください。

これらの手順が問題の解決に役立つことを願っています。※原文ママ

 なお、既存機能の主要な建設関連法規の情報を踏まえた回答するモデルは、GPT-4またはGPT-3.5を選択できる。カスタマイズにも応じており、建設関連法規以外のQ&A(顧客や協力会社とのメール履歴など)を学習したモデルの独自開発に加え、利用環境はブラウザ、メール、LINE、Slack、自社Webサイトの埋め込みも可能だ。

 Chactのサービス形態は、SaaS(初期セットアップ料金+月額メンテナンス料金+API利用料($0.02/トークン=入力単語)。提供まで流れとしては、面談、要件の検討、見積もり、初期セットアップで、最短1カ月程度で利用できるという。

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