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ライカジオシステムズ、キャタピラー製2Dショベルを後付けでICT建機にする3Dマシンコントロール互換オプションを発表:i-Construction
ライカジオシステムズは、キャタピラーのに、Leica MC1 3Dマシンコントロールソリューションを後付けできるる互換オプションをリリースした。
Hexagon傘下のライカジオシステムズは2023年3月15日、キャタピラーの次世代油圧システム(Next Gen Hydraulic)を搭載したショベルのユーザー向けに、ライカジオシステムズの3DマシンコントロールソリューションとCat Assist機能が連携する新しいオプションを発表した。
キャタピラーの油圧システムに3Dマシンコントロールを後付け可能に
土木分野では、ショベルオペレーターの作業効率と正確性の向上のために、より高いレベルのソリューションが求められている。そこでライカジオシステムズとキャタピラーは連携を強化し、建設機械の操縦を自動化するLeica MC1 3Dマシンコントロール技術をキャタピラーの次世代2Dショベルに簡単に後付けできるようになった。
Leica MC1 マシンコントロールシステムは、ショベルオペレーターが設計面に対し、正確に作業できるよう支援する。設計データとリアルタイムの切土や盛土の状態がコックピットのLeica MCP80コントロールパネルに表示され、オペレーターは効率的に設計通りに掘削できる。
ライカジオシステムズ OEMディレクターのライナー・ビッペン氏は「ライカジオシステムズのGNSS測位技術とソフトウェア技術は、キャタピラーのワールドクラスのパワフルな油圧ショベルと相まって、現場の生産性向上を目指す建設従事者がすぐに使えるソリューションを提供する」とコメントしている。
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