ニュース
CLTパネル工法や再生骨材コンクリートなど7件の建築基準を整備するための事業主体を公募、国交省:技術公募
国土交通省は2023(令和5)年度 建築基準整備促進事業について、事業主体の募集を開始した。今回、新規公募を行うのは7事業で、CLTパネル工法建築物の仕様規定ルートや再生骨材コンクリートなどの基準整備が対象となっている。
国土交通省は2023年2月2日、令和5年度 建築基準整備促進事業について、事業主体の募集を開始したと発表した。応募期間は2023年2月28日まで。
事業は、建築基準法、建築物省エネ法、住宅品質確保法などに関わる技術基準について、民間事業者などが有する知見を積極的に活用し、基準の整備や見直しを図ることを目的としている。
国が建築関係の基準を整備する上で必要となる調査項目を提示し、それに基づき、データや技術的知見の収集、蓄積などの調査や技術基準の策定に向けた基礎資料の作成を行う民間事業者などを広く募る。最も適切な調査内容や実施体制などの計画を提案した者には、国が支援する。
今回新規公募を行うのは7事業で、公募期間は2023年2月28日まで。応募要件は民間事業者、大学など、事業を実施する能力を有する者で、メールで応募する必要がある。応募者の各構成員が事業の一部を分担して実施することで、例えば、大学と民間企業など2者以上の構成員で事業を行える。採否結果は国土交通省Webサイトホームで公表する予定だ。
令和5年度 建築基準整備促進事業で新規公募を行う7事業
- RC造建築物などの長寿命化に資する溶融亜鉛めっき鉄筋の基準整備に関する検討(S40)
- 木造軸組工法における高階高・高耐力壁などの設計基準の整備に関する検討(S41)
- CLTパネル工法建築物の仕様規定ルートの基準整備及び構造性能に関する検討(S42)
- 再生骨材コンクリートの利用に向けた基準整備に関する検討(S43)
- 新たな基準に対応した耐火構造の構造方法の告示化にかかわる検討(F25)
- 長時間の遮炎性・遮熱性等を有する防火設備の告示化及び性能評価方法の検討(F26)
- 主要構造部の防耐火性能に関する合理的な性能評価等にかかわる検討(F27)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- “鉄塔・煙突工事”の安全化に向け、ドローン・ロボットを活用した親綱結束と腐食確認の技術公募
経済産業省 関東産業経済局と山九は、高所作業安全化に関しての技術公募を開始した。山九が行う煙突・鉄塔の点検や工事で、危険を伴う高所での最初に命綱を張る作業をドローンやロボットの技術を駆使して安全化するための共同開発パートナーを募る。 - 舗装を開削せず路面から脆弱化した深層部を補修する技術の開発に着手、NEXCO中日本
NEXCO中日本は、コンクリートコーリングや東亜道路工業と共同で、舗装を開削することなく路面から深層部の脆弱化した部分を補修する技術の開発を進めている。 - 革新的河川技術プロジェクト第3弾「簡易型河川監視カメラ」の開発完了、2020年度末までに3700カ所に設置
国土交通省が、革新的河川技術プロジェクトの第3弾として、民間企業などと検証を進めてきた「簡易型河川監視カメラ」の開発が完了し、現場への実装段階に入った。各地方整備局などで順次、現場での実装を進めていく。 - “路面性状”を測定する16のICTが一般道で実証試験、国交省
国土交通省は、2017年から技術公募していた「路面性状を簡易に把握可能な技術」で、応募された技術の一般道路での試験を行い、その結果をとりまとめた。