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“路面性状”を測定する16のICTが一般道で実証試験、国交省技術公募(1/2 ページ)

国土交通省は、2017年から技術公募していた「路面性状を簡易に把握可能な技術」で、応募された技術の一般道路での試験を行い、その結果をとりまとめた。

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 国土交通省は、新技術活用システムの活用方式「テーマ設定型(技術公募)」で、「路面性状を簡易に把握可能な技術」について一般道路での試験を実施し、その結果を明らかにした。

合計16技術が一般国道でひび割れなどの精度をテスト

 技術公募は、2017年8月7日〜9月7日の期間で募集し、鹿島道路の「多機能路面測定評価システム」や大成ロテックの「プロファイラーと路面撮影装置を用いた道路維持管理システム」、西日本高速道路エンジニアリング四国の「簡易路面調査システムスマートイーグル」など、合計16の技術が選定された。

 今回の試験は、2017年11月15、21日に一般国道192号(上り:徳島県吉野川市山川町一里塚〜美馬市穴吹町穴吹)で、昼夜間で交互に行われた。測定対象は、総延長1Km(キロ)を延長20m(メートル)に分割し、そのうち2ブロックを指定して、アスファルトのひび割れ精度などの技術レベルを測った。


実道路試験の実施箇所 出典:国土交通省

 舗装点検の診断では、評価項目を健全性診断の判定指標となる「ひび割れ率」「わだち掘れ量」「IRI(平たん性)」を性能評価項目とし、「I(健全)」「II(表層機能保持段階)」「III(修繕段階)」で路面状態を評価した。各技術の精度は、検出率と的中率で「A(80%以上)」「B(60%以上〜80%未満)」「C(40%以上〜60%未満)」「D(20%以上〜40%未満)」「E(20%未満)」で判定した。


ひび割れ率正解値測定 出典:国土交通省

 結果をみると、IRIのIII以外の全項目で検出率と的中率が80%以上だったのが、東亜道路工業の「ひび割れ自動検出システムを備えた路面性状自動測定装置」。この機器は、アセットカメラ(画像解像度:1624×1200ピクセル)×3台、3次元レーザーセンサー(計測密度:縦断方向5mm、横断方向1mm)×2台、レーザー変位計×3個で構成。

 ひび割れ率は、3次元レーザーセンサーで取得した道路表面の連続画像から、自動でひび割れを検出し、0.5mのます目でメッシュ法によって算出する。わだち掘れ量は、3次元レーザーセンサーで得た横断プロファイルから計測し、平たん性はレーザー変位計とジャイロセンサーの測定データを組み合わせ、縦断プロイファイルを生成して、IRIおよび標準偏差3mを導き出す。

 他に、ラインスキャンカメラを使った鹿島道路の「多機能路面測定評価システム」、レーザライン光を路面に照射し、レーザプロファイラカメラで路面の凹凸やひび割れを撮影するNIPPO/グリーン・コンサルタントの「多機能路面性状測定システム」も良好な診断結果を得た。


試験結果の比較表1 出典:国土交通省

試験結果の比較表2 出典:国土交通省

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