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ゼロボード、GHG排出量算定/可視化ツールを建築現場へ導入:カーボンニュートラル
ゼロボードは、建設業界向けのGHG排出量算定および可視化ツール「zeroboard construction」を、2023年2月から竹中工務店の建築現場に順次導入する。
ゼロボードは2023年1月17日、建設業界向けのGHG(温室効果ガス)排出量算定および可視化ツール「zeroboard construction(ゼロボード コンストラクション)」を、同年2月より竹中工務店の建築現場に順次導入すると発表した。
建設現場の重機や機器に備えたIoT(モノのインターネット)デバイスから活動量データを転送し、データ収集プラットフォームを介して同ツールに自動でリアルタイムに取り込む仕組みとなっている。
現場担当者の作業負担を増やさずに、建築物単位や日次単位でのGHG排出量の算定、可視化および管理が可能となる。
ゼロボードは現在、竹中工務店およびユアサ商事と連携し、建設工事現場にて実証実験を進めている。
ゼロボードは今後、建築現場での運用で得た知見を生かしてさらなる機能開発を進める。また、将来的には、建築物の設計段階におけるGHG予測排出量の算定機能も実装する計画だ。
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