テラモーターズとプロパティエージェントが業務提携、マンションEV充電の普及へ:EV
テラモーターズは、プロパティエージェントが管理するマンション物件に対し、電気自動車向け充電インフラ「Terra Charge」の導入を進める。
テラモーターズは2023年1月10日、不動産会社プロパティエージェントと提携したと発表した。電気自動車充電インフラの普及を目指し、プロパティエージェントが管理する物マンション件に、電気自動車向け充電インフラ「Terra Charge」の導入を進める。
導入ハードルが高いマンションに、電気自動車の充電インフラを
日本政府は2050年のカーボンニュートラル実現に向け、2035年にガソリン車新車販売を禁止するという指針を示したが、その流れの中で電気自動車が注目を集めている。各メーカーからは、軽自動車を含めた新型電気自動車の発売が相次いでおり、2022年の電気自動車販売台数は前年比3倍以上のペースで伸長している。
一方、電気自動車の充電インフラは不足。電気自動車の普及には、自宅などに「基礎充電」のインフラ整備が不可欠だが、特にマンションでは導入ハードルが高い。だが、電気自動車ユーザーが少ない中で、初期費用やランニングコストの公平負担について住民の合意を得ることは難しく、充電に利用された電気代も考慮すると、完全な受益者負担を実現することも困難だった。
そこでテラモーターズは、電気自動車充電インフラのTerra Chargeを独自開発し、初期費用やランニングコストは無料で提供。費用は電気自動車のユーザーが充電時に負担する充電料金のみという完全受益者負担モデルで、充電に使われた電気代も管理組合に返金されることから、マンション管理組合にとって実質的な負担がなく、合意形成へのハードルが低い。
今回の業務提携に基づき、プロパティエージェントはテラモーターズのTerra Chargeを各管理組合に提案。マンションの資産性や住民の生活利便性を向上させることにもつなげる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 出来形測量に対応する精度2倍向上のレーザードローン「Terra Lidar X」を発売
テラドローンは、従来製品の10センチから5センチまでに絶対精度を向上し、出来形測量にも対応した高精度UAVレーザーを搭載したハイエンドドローン「Terra Lidar X」を発売した。 - 停電時にEVからの給電でエレベーターを利用可能とするシステムを開発
日立ビルシステムは、停電の際にEVからV2X技術を用いてエレベーターなどのビル設備に給電し、継続利用を可能とするシステムを開発した。ビルソリューションの研究開発などを担う「亀有総合センター」に導入して実証を進める。 - 日産と積水ハウスが“集合住宅にもEVを”で「+e PROJECT」発足 初弾で日産リーフとシャーメゾンを無償貸し出し
日産と積水ハウスは、集合住宅でのEV普及を目的に新たなプロジェクト「+e PROJECT」をスタートさせた。 - パナソニック EW社、EVチャージャーのシェアリングサービスとコミュニティを創設
パナソニック エレクトリックワークス社は、EVチャージャーのシェアリングサービス「everiwa Charger Share(エブリワ・チャージャー・シェア)」を2022年11月29日から開始する。シェアリングサービスとコミュニティーを設立し、カーボンニュートラルの実現に向けて業界を超えた新たな価値創造を実現する。