パナソニック EW社、EVチャージャーのシェアリングサービスとコミュニティを創設:製品動向
パナソニック エレクトリックワークス社は、EVチャージャーのシェアリングサービス「everiwa Charger Share(エブリワ・チャージャー・シェア)」を2022年11月29日から開始する。シェアリングサービスとコミュニティーを設立し、カーボンニュートラルの実現に向けて業界を超えた新たな価値創造を実現する。
パナソニック エレクトリックワークス(EW)社は2022年10月24日、カーボンニュートラル実現に向けたEV充電ソリューションと、そのコミュニティー設立に関する発表会を開催した。EVチャージャーのシェアリングサービス「everiwa Charger Share(エブリワ・チャージャー・シェア)」とカーボンニュートラル実現のためのコミュニティー「everiwa(エブリワ)」を設立する。
everiwa Charger Shareは、EV普及によるカーボンニュートラル推進を目指す上でボトルネックとなっている基礎充電インフラを整備するため、EVチャージャーを設置する「ホスト」とEVユーザーをつなぐシェアリングプラットフォームを提供するサービスとなる。サービスの提供開始は2022年11月29日を予定している。
ホストはアプリで登録を行い、設置したEVチャージャーに2次元コードのステッカーを張り付けるだけで特別なハードウェアや追加工事なしに充電スポットを設置できる。それに加えEVユーザーは、アプリのマップから検索し予約することで待ち時間なく簡単に充電スポットを確保できる。
充電価格はホストが設定する。ユーザーが支払った金額から利用料を差し引いた金額をホストに支払う流れとなる。順次ホストの募集を開始し、2023年春にもユーザー向けのサービスを開始する予定だ。
サービスには、みずほ銀行と共同開発した「everiwa wallet」を決済システムに取り入れる。さらに保険には損害保険ジャパンと共同開発したシェアリング保険も組み込む。
新たなコミュニティーのeveriwaには、コミュニティーメンバーとしてみずほ銀行、損保ジャパンのほか、NPO法人のNELISが参画する。今後、企業パートナーやユーザーを募っていく予定だ。
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