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ランディックスが住宅の3DCGをスマホでAR表示する新サービスAR

ランディックスは、現実の土地空間を認識し、3DCGの住宅を簡単にARで表示させて、完成後のマイホームのイメージを簡単に可視化するサービスを開始する。新サービスでは、対象地に設置されたQRコードをスマホで読み取り、複数の外観イメージをARで検討できるようになる。

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 注文住宅のマッチングコンサルティング「sumuzu Matching」を運営するランディックスは2022年12月22日、現実の土地上の空間を認識し3DCGの住宅を簡単にARで表示させ、完成後のマイホームのイメージを簡単に提示できるサービスの実証実験を開始したと発表した。YouTubeの動画と合わせて提示することで、マイホームでの暮らしのイメージをリアルに体感できる。

自宅や職場に居ながら、AR空間で複数外観を検討可能に

 通常、土地を購入して注文住宅を建築する際は、主に更地か古い家が残ったままの対象地や周辺の住環境を確認する。その後、設計士との打ち合わせを通じて、希望の間取りプランが予算内で建築可能かを検討して土地の選定を行う。


複数の外観イメージをAR(仮想現実)上で確認 出典:ランディックスプレスリリース

 ただ土地の購入検討を進めるなかで、よくある声としては「プランでは希望の間取りや建物ボリュームが建築可能なことは分かったが、具体的にどんなデザインやレイアウトとなるのかイメージが沸(わ)きにくい」「完成後の暮らしをよりイメージできる材料がほしい」などの意見が多く挙がっている。

 一方、建築後の住宅をイメージするには、限定されたモデルハウスや近い間取りの既存住宅を見学するしか選択肢がなかった。

 ランディックスのサービスは、対象地に設置したQRコードをスマートフォンで読み取り、複数の外観イメージを仮想現実上で確認できる。現地からだけではなく、ランディックスのサービスサイトやYouTubeでも閲覧できるため、自宅や職場など場所を問わない。


AR(仮想現実)上での画面イメージ 出典:ランディックスプレスリリース

 さらに、住宅購入の利便性が向上するだけではなく、ランディックスの営業活動でも効率化やサービス品質の向上が大幅に見込める。現在も、不動産売買や仲介業は、労働集約的になりがちであるため、駅前や販売中の物件に営業スタッフが常駐し、来客者のご案内や口頭での説明や紙面で物件の紹介を行っているのが現状だ。

 今回、実証実験を進め、サービスを営業ツールとして使用することで、視覚的な提案活動が可能となり、他社販売・仲介業者との差別化を図ることにつながる。

 また、ランディックスの注文住宅のコンサルティングサービスと併せて提供することで、土地の提案から購入希望者一人一人に合わせたオーダーメイド住宅の建築サポートまでを一貫して提供できるという。

 なお、AR導入に合わせ、YouTubeで物件紹介の動画も公開。良質な不動産を映像で説明し、ARとの相乗効果で、よりその土地の魅力を伝えることを目指す。また、今までの不動産業界はPush型の営業活動だったが、ランディックスではITを活用したPull型の営業活動についても、実証実験のなかで実現させたい考えだ。


YouTubeによる物件紹介 出典:ランディックスプレスリリース

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