ASNOVAが足場機材の需要予測をAIで自動化する「UMWELT」を導入:現場管理
ASNOVAは、約300種類ある足場商品の需要予測が数分で可能なトライエッティングのノーコード予測AIプラットフォーム「UMWELT(ウムベルト)」を2022年12月より導入し、足場機材の需要予測を自動化した。
ASNOVAは、約300種類ある足場商品の需要予測が数分で可能なトライエッティングのノーコード予測AIプラットフォーム「UMWELT(ウムベルト)」を2022年12月より導入。足場機材の需要予測を自動化した。
足場施工業者が足場を借りる際、足場レンタル企業は機材センター間で機材を移動させ、足りない場合は購入するという仕組みになっている。
同社は、2022年9月末時点で全国19拠点の機材センターに約101億円の足場機材を保有しており、全ての在庫を適正に管理する業務は特定の担当者の大きな負担となっていた。そこで、AIを用いた需要予測で各機材センターに適正な在庫をそろえることで、担当者の業務負担軽減、重要業務の属人化を防ぎ、必要な建設現場に必要な足場を提供する。また、削減した時間で、品質管理や安全管理をより強化したいという。
同社は、2022年4月よりUMWELTを導入し機材需要予測のテスト運用を行ってきた。これまでは、担当者がレンタル事業の過去の実績データをもとに予測数値を算出していたが、UMWELTの導入後は1〜2年先の需要予測も可能となるため、機材購入の判断材料としても活用している。
テスト運用を始めて約9カ月で全国の機材センターの適切な機材量を予測し、失注を必要最低限に抑え、機材の稼働率は大幅に上昇した。電話やFAXによる受発注では失注情報が適切に管理されておらず、正確な需要予測が立てづらかったが、UMWELTを用いることで改善できたということだ。
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