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オープンハウス、DX戦略の現状や今後の施策をまとめた「DX白書」公開:不動産テック
オープンハウスは、DX戦略の現状や今後の施策についてまとめた「DX白書」を公開した。白書では自社開発した統合管理システムやデータドリブンマーケティング、DX専任組織、システム開発体制などを紹介している。
オープンハウスは2022年10月31日、DX(デジタルトランスフォーメーション)戦略の現状や今後の施策についてまとめた「DX白書」を公開したと発表した。
2025年にはDXへの投資を2023年度比で倍増
白書では、自社開発した宅建業者データを営業活動に活用する統合管理システム「AetA」やデータドリブンマーケティング、FinTechを活用した「おうちリンク・おうちバンク」、バーチャル展示場「LIFE DESIGN PARK 3D」などを紹介している。
オープンハウスは、社内にDX専任組織「DX部門情報システム部」を設置。子会社社員や非正規社員も含めて計71人が従事し、2025年までに管理職へのDXリスキリングやゼロトラストネットワークの100%導入を目指す。また、同年にDXへの投資を2023年度比で倍増する他、DX関連プロジェクト数も30件以上とする目標を立てている。
速度重視の内製チームと安定重視の外部パートナーにより、2軸でのシステム開発および運用体制を構築している。クラウド環境を用いたデータ基盤は社内で開発した。セキュリティに関しては、新しい技術や概念を取り入れることで環境を整備するほか、社員へのIT研修の場を整備してリテラシーの向上を進める。
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