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従来型と比較して荷重が半分以下の屋上緑化技術を開発、東急建設:カーボンニュートラル
東急建設は、東急リニューアルとともに、雑草の発生を低減するローメンテナンス緑化植物「クラピア」を用いた「クラピア屋上緑化」を改良し、「軽量型クラピア屋上緑化」を共同開発した。
東急建設は、東急リニューアルとともに、雑草の発生を低減するローメンテナンス緑化植物「クラピア※1」を用いた「クラピア屋上緑化」を改良し、「軽量型クラピア屋上緑化」を共同開発したことを2022年11月9日に発表した。
※1 クラピア:本原産のイワダレソウを品種改良した多年草の緑化植物。茎葉が密に広がるため雑草が生え難く、メンテナンスコストが軽減できる。
通常の芝と比べメンテナンス費用は約50%カット
軽量型クラピア屋上緑化は、これまで提供していたクラピア屋上緑化の客土量を減らすことで1平方メートル当たり103キロだった荷重を半分以下の1平方メートル当たり48キロに減らした。
これにより建物への荷重が軽減されるため、今まで荷重制限によって採用できなかった屋上やリニューアル工事にも適用が可能となった。具体的には、使用する植物は、従来と同じローメンテナンス緑化植物のクラピアで、通常の芝と比べメンテナンス費用は約50%カットし、刈草などの廃棄物は約65%の低減効果が見込める。
なお、東急建設は、2022年3月にリサイクル材活用型の「リサイクル屋上緑化」を開発・提供しているが、軽量型クラピア屋上緑化をラインアップに追加し、さまざまな要望に対応する。
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