リノベーションマンションの完成イメージCGを全店舗で提供、長谷工リアルエステート:VR
長谷工リアルエステートは、同社が売主として販売するリノベーションマンションで内装工事完成前に購入検討者がCGにより完成イメージを確かめられるサービスの提供をスタートした。今回のサービスは、2021年に一部店舗で試験導入したもので、スマートフォンやPCを用いて、物件検索サイト「長谷工の仲介」にアクセスすることで使え、内装工事中でもCGにより物件の完成イメージを確認できる。
長谷工グループで総合不動産流通会社として不動産の売却・販売事業を行っている長谷工リアルエステートは、リノベーション物件の内装工事完成前に購入検討者がCGにより完成イメージを確かめられるサービスを2022年10月1日に全店舗で導入し、提供を開始した。
CG上に家具を配置することで入居後の暮らしをイメージ可能
これまで、同社は、リノベーションマンションを販売する際に、改修工事が完了後に後購入検討者に専有部内を案内をしなければならなかった。
そこで、長谷工リアルエステートはCGにより完成イメージを確かめられるサービスを開発した。今回のサービスは、同社が売主として販売するリノベーションマンションを対象としており、スマートフォンやPCで、物件検索サイト「長谷工の仲介」にアクセスすることで使え、内装工事中でもCGにより物件の完成イメージを確かめられる他、店舗ではVRゴーグルにより利用可能。
加えて、工事中の現場でVRゴーグルを利用することで工事中の状況と完成イメージを比べられる。なお、販売がスタートする段階でリノベーション物件の広告と併せて新サービスの案内を開始するため、ユーザーは、従来と比較して早期に詳しい情報を調べられ、購入検討を進められるだけでなく、CG上に家具を配置することで、入居後の暮らしをイメージしやすい。
ちなみに、長谷工グループでは、長谷工版BIM※1やLIM※2といった独自のソリューション開発を推進しており、先進技術を活用し、新たな事業モデルで商品とサービスの競争力確保や生産性向上を目指している。その一環として、CGにより完成イメージを確かめられるサービスを開発した。
※1 長谷工版BIM:長谷工独自のマンションに特化した3次元建物モデル。
※2 LIM:入居者のライフサイクルや建物と設備の状態および利用状況などを情報一元化する仕組み。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- “完全非対面”でマンションの賃貸借契約を初締結、内見から入居までをWebで完結
三菱地所グループは、オンライン内覧予約やスマートロック、Web会議などのITツールを組み合わせて、賃貸物件の内見から契約締結、入居までを非対面で完結させるシステムを構築した。グループ内の三菱地所ハウスネットがこのサービスを提供して、東京・新宿区のマンションで初めて人を仲介せず、借り主が契約締結を実現させたという。 - Unityでフル3DCGの“VRマンション内見”、コロナ禍のリモート提案用に積木製作が提供開始
積木製作は、コロナ禍によりマンションの対面での内見が難しくなっている実情を受けて、Unityをエンジンにしたフル3DCGでバーチャルモデルルームを制作し、リモートプレゼンテーションを後押しするサービスを開始した。 - 仮想室内で「歩く」「立つ」「座る」を実現したVR内見サービス、野村不UNで試験運用
VR技術を活用したプラットフォームを提供しているナーブは2018年10月29日、「歩く」「立つ」「座る」といった動作を不動産物件のVR空間で体験できる新しいVRシステムを開発したことを明らかにした。2018年11月下旬に野村不動産アーバンネットの店舗で試験的にサービスを開始する。 - 塗る、選ぶ、飾る内装ドア「クラフトレーベル」を導入したリノベマンション内見会
パナソニック エコソリューションズ社は2018年7月20日、内装ドアの新ブランド「VERITIS CRAFT LABEL(ベリティス クラフト レーベル)」を発売する。先行して2018年6月27日に、東京・調布のイノベーションマンションで施工事例の見学会が行われた。